もくじ
(てっとり早く回答が見たい方は、上の目次から飛べます!)
はじめて訪れてくださった方へ。
こんにちは!
「トラ道」というトランペッター応援サイトを運営している中の1人、はらいちと言います。
どこからか「トラ道」に辿り着き、この文章を読んでくださってありがとうございます…!
さて、この【#トランペッターかけこみ寺】シリーズでは、
- ネットの海に漂うトランペットに関する”あるある”な質問
- 実際に直接「トラ道」宛に送っていただいた質問
を、トラ道随一のトランペッターけんちゃんが本気で答えていくシリーズです。
わたしが答えさせていただきます!
…いや、けんちゃんって何者!?
と思いましたね?
この動画でトランペットを吹いている、くまさんみたいなのが、けんちゃんです(忙しい方は1:30くらいまででOK)。
彼は、高1からトランペットをはじめ現在11年目。
大学時代には、この動画にあるソロのようなアドリブを軽々吹きこなし、YBBJCという大学生ビッグバンドの大会で全国1位も経験するほどの(しかも慶應卒!)、誰もが認める実力者です。彼は「トラ道」の運営リーダーでもあるんですよ。
彼のさらに詳しい経歴が気になる方は、こちらの記事をぜひご覧ください!
そんな彼が、トランペットのことを中心に本気で質問に答えていくコーナーとなっております!
*回答部分のみけんちゃんが作成。記事全体ははらいちが作成しております
「回答には信用できるの?」
しかし、僕らはプロの目線でアドバイスをしているではありません。普通の社会人。いわばアマチュアです。
- なんでアマチュアの人たちが、こんな活動をしているの?
- ちゃんとした的確なアドバイスなの…?
- 誰かが言ってることをかさ増ししてるだけで、結局アクセス稼ぎなんじゃないの?
とも思われるかもしれません。
回答内容に関してですが、
市販の教本や、プロの方が発信している情報、繫がりがあるプレイヤーからの助言、そしてトランペット11年目のけんちゃんの経験則などを織り交ぜて、できるだけ間違い・誤解のないように作成しております。
ですし、よくありがちな、ただ淡々と質問に答えて終わり。というものを超えた、トラ道以外の誰にもできない、必ず唯一無二の価値がある活動だ、と信じています。
- どうしてそう言い切れるのか?
- どんな思いがあって、この活動をしているのか?
を記事にしてあります。
どの質問回答よりも、何よりもまず読んでいただきたい記事です。
自分で言うのもなんですが、この記事を見てから他の記事を見るのと、見ないのとでは受け取り方が180度違ってくると思います。
こちらです。きっかけは、Twitterに届いた1通のDMでした …▼
過去に答えた質問の記事は、こちらにまとめてあります …▼
では、今日の質問内容を見ていきましょう!
Q.チューニングBb上のFが安定しません。力の抜き方、息のうまい使い方、高音の出し方を教えてください。
今日の質問は、トラ道のPeing(匿名の質問箱)よりいただいたこちらの質問です。
A. ここに紹介した練習法を取り入れてみてください!
質問頂きありがとうございます! 私なりに回答をさせて頂きますね。
まず、質問者様の課題を整理してみると、
1.チューニングB上のFが安定して出ない
•おそらく力みすぎているが、力の抜き方が分からない
•高い音が出るようにするには、どういった練習をしたら良いか?
2.ブレスも強く、吹き終わった後唇にはっきりと後が残る
•息を上手く使うということがよく分からない
この2点かなと理解しました。
まず、理想として。
金銭面で習いに行くのが厳しいと理解しつつも、1度プロの方に音を聞いてもらいながら適切な指摘を受けることが大切であることは間違いないです。
試行錯誤する中で奏法を磨くことも可能だとは思いますが、経験多いプロに状況を見てもらった上で指摘をもらうのが効果的ではあります。
1回だけでも良いので、奏法を適切に指導して頂ける方に教わることをおすすめします。
トラ道で紹介させて頂いてる、長倉先生や高垣先生が私としてはおすすめさせて頂きます。(必要とあれば、トラ道経由でつなぐことも可能です)
お二方ともにオンラインレッスンも実施されているので、1回でも可能であれば門戸をたたいてみて欲しいです。
とはいえ、上記は理想。
現実的に今できることで、質問者様の課題解決に役立ちそうな事をまとめてみようと思います。
前提として、音を聴いたり吹き姿を拝見させて頂いていないので私の経験からの仮説と知っているノウハウからの回答になります。参考程度で練習に取り入れたり、試行錯誤の一つとしてお役立てて頂ければ幸いです。
回答方法としては、2つに共通した課題と考えられる部分についての解決策になりそうなアイデアの共有と、それぞれの具体的な練習についてを知っている知識をお伝えしますね。
質問への回答
1.チューニングB上のFが安定して出ない
•おそらく力みすぎているが、力の抜き方が分からない
•高い音が出るようにするには、どういった練習をしたら良いか?
2.ブレスも強く、吹き終わった後唇にはっきりと後が残る
•息を上手く使うということがよく分からない
両者を改善していく上で大事な観点は、以下になります。
「今、楽に吹ける音域はどこでしょうか?」
Fが安定して出ないとのことですが、チューニングBとかはいかがでしょうか?
まず、今の自分の状況を改めて整理してみると良いかもしれません。
楽に吹けるの目安は、ロングトーンで16拍、テンポ60で伸ばせる状態としてみてください。
仮説ではありますが、チューニングBあたりも安定していないのではないかなと考えています。
めちゃくちゃ悩んでいるのが質問からも伝わってきました。
辛いですよね。
私も安定してFが出せなかった時が長かったです。すごい苦労したので共感します。
両者を改善していく上で大事な観点は、以下になります。
「今、楽に吹ける音域はどこでしょうか?」
Fが安定して出ないとのことですが、チューニングBとかはいかがでしょうか? まず、今の自分の状況を改めて整理してみると良いかもしれません。
楽に吹けるの目安は、ロングトーンで16拍、テンポ60で伸ばせる状態としてみてください。 仮説ではありますが、チューニングBあたりも安定していないのではないかなと考えています。
めちゃくちゃ悩んでいるのが質問からも伝わってきました。 辛いですよね。 私も安定してFが出せなかった時が長かったです。すごい苦労したので共感します。
ですが、今の安定していない状態で高い音を出そうとしたり安定してFがでないことを無理矢理解決しようとすると、余計力が入って無理な吹き方が癖になってしまいます。
是非、「今、楽に吹ける音域」からスタートして、以下の練習などを取り入れてみてください。
質問についての方法論
質問の中で力の抜き方がわからないとコメントされていますが、この考え方だと困惑してどうしたらよいか分からなくなってしまうと思います。
なぜなら、力の抜き方が分かれば音は安定して出せるからです。
考え方としては、「適切な力のかけ方をどう身につけるか」だと思います。
そのために「今、楽に吹ける音域」からスタートして練習していくのが良いです。
以下の記事が参考になると思います。
https://トランペット.com/zerodup/#必要最低限の力
音を聴いていないので仮説にはなってしまいますが、今の音の出し方はホースの先っぽを握りながら、水を出そうとしている状態になっている可能性があります。
力みすぎている状態は、息を流す意識ではなくて先っぽを潰す意識が強まってしまっている状態。
そうなるとどんどんホース自体が狭くなってしまって、音がどんどん出しにくくなります。
まずは、この力まなくても(先っぽを潰さなくても)音が出せる(ホースの中を水が自然と流れる)ようにシフトするための練習をするのが効果的だと考えています。
力の使い方を学んでいくイメージで、日々の練習を少しずつ変化させていく感じです。
今までの吹き方をがらりとかえるわけではなく、少し違った観点で練習を積み重ねることで自然と力がコントロール出来た吹き方も伸ばしていけるようになります。
具体的な練習方法
具体的には、2つを紹介します。
1.音が出なくても良いので、楽器に息を流す練習をする。
2.一番楽に出せる音で吸って楽器の中に息を通すだけのロングトーン練習をする。
1.音が出なくても良いので、楽器に息を流す練習をする。
こんなの意味あるの?と思うかもしれませんが、力んでしまっていて本来必要のない所に力が入ってしまっている状態の時には効果的な練習です。
調子を崩したりした時、私も実施しており想像以上の効果を感じてきたものです。
【その4】手を口に当ててやる呼吸の練習(リラックスした深い呼吸)
息の力は想像以上に楽器奏法において大きな役割を占めています。
意識的に息を使うことに意識的になっていくだけでも、今までのアンブシュアだったとしても上のFが安定して出せるような状態まで持って行ける可能性もあります。
だまされたと思って、是非練習メニューに取り入れてみてください!(どこでもできるのでおすすめです!)
2.一番楽に出せる音で吸って楽器の中に息を通すだけのロングトーン練習をする
2つめについては、実際に呼吸の練習をする中で自分が楽に音を出せる状態を自分の中に意識づけていく為の練習になります。
そこの土台があるのとないのとでは、自分が力んだかどうかに自覚的になれたりそれを改善できるかが変わってくる大事な所です。
1の練習をした上で、一番楽に出せる音(チューニングBの下のFとか)で以下の記事の内容を実践してみてください。
吸って楽器の中に息を通すというのを8セットくらいゆったりとやってみる練習です。
今の力んでいる原因は、身体全体を使って楽器を吹き切れておらず、アンブシュアに意識が過剰に集中しちゃって力んでしまっている可能性があります。
この練習を通じて、出口(アンブシュア)への意識から、流れ(身体)への意識に少しずつ切り替えることに繋がります。是非実践してみてください!
•一番楽に出せる音で。チューニングBの下のFとかで。
•吸って楽器の中に息を通すというのを8セットくらいゆったりとやってみる。
•出口(アンブシュア)への意識から、流れ(身体)への意識に少しずつ切り替えてみること
まとめ
トランペットという楽器は難しいです。
なぜなら、木管楽器と違って自分でリードとリガチャーを作って、アンブシュアを固定させないといけないからです。
安定させるためには適切な力の使い方を学ばないといけないのですが、それを習得するのも難しい。だから質問者様のように悩んでしまう人が出てきてしまうんだよな…と毎回思います。
でも、それにもまして素晴らしい魅力ある楽器だし必ず正しく学んでいけば吹けるようになる楽器です。
この記事はどれだけ参考になるか分からないですが、是非トランペットを辞めずに楽しく吹き続けてもらえたら私としては嬉しいです。
壁にぶち当たって悩んでしまった時など、いつでもご質問頂ければ嬉しいです。
全力で私ができうる限りで回答、対応させて頂きます。
今回のが参考になったら嬉しいです。
解決できたでしょうか?
- もうちょっと踏み込んで、細かく答えて欲しかったな…
具体的な練習方法なども知りたかった… - この質問とはちょっと状況が違ったな、自分に当てはめるとどうなるんだろう?
- レベルが低すぎて(高すぎて)参考にならなかった…
となってしまった…という方、おそらくいらっしゃると思います。
実際、知恵袋で質問したり、教本、ネットのページなどを見ても
「結局、しっくり来る答えをもらえなかった….」
となってしまって、結局なにも変わってない…と途方に暮れるケースがほとんどだと思います。
僕自身も学生時代、悩みをもやもやしたままそのままにして、楽器を吹くのがつまらなくなってしまったこともありました。
ほんとに、せっかく自分で選んで音楽してるはずなのに、そんなのめちゃくちゃ辛いじゃないですか。
そんな方を、「トラ道」は一人でも救いたいと思っています。
満足してもらえるまで、何十往復でもやりとりをしたいと思っています。
僕らの力だけでは解決が難しそうなら、仲良くさせていただいているプロの方から助言をもらう準備もできています。
なぜこのようなポリシーなのか?はこちらの記事をぜひご覧ください…!
ぜひ、どんな手段でも構いません。気軽に質問送ってきてください。
どんな些細な質問でも、マイナーな質問でも、人生相談みたいなことでも、なんでもOKです。
必ず、最後まで親身に答えさせていただきます。
どなたでも悩み相談を受け付けています!
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