トランペッターかけこみ寺

【#010】コロナもあり、トランペットが無くても出来る、効果的な練習方法を知りたいです!【#トランペッターかけこみ寺 #お悩み相談】

(てっとり早く回答が見たい方は、上の目次から飛べます!)

はじめて訪れてくださった方へ。

こんにちは!

「トラ道」というトランペッター応援サイトを運営している中の1人、はらいちと言います。

どこからか「トラ道」に辿り着き、この文章を読んでくださってありがとうございます…!

さて、この【#トランペッターかけこみ寺】シリーズでは、

  • ネットの海に漂うトランペットに関する”あるある”な質問
  • 実際に直接「トラ道」宛に送っていただいた質問

を、トラ道随一のトランペッターけんちゃんが本気で答えていくシリーズです。

けんちゃん

わたしが答えさせていただきます!

…いや、けんちゃんって何者!?

と思いましたね?

この動画でトランペットを吹いている、くまさんみたいなのが、けんちゃんです(忙しい方は1:30くらいまででOK)。

彼は、高1からトランペットをはじめ現在11年目

大学時代には、この動画にあるソロのようなアドリブを軽々吹きこなし、YBBJCという大学生ビッグバンドの大会で全国1位も経験するほどの(しかも慶應卒!)、誰もが認める実力者です。彼は「トラ道」の運営リーダーでもあるんですよ。

彼のさらに詳しい経歴が気になる方は、こちらの記事をぜひご覧ください!

そんな彼が、トランペットのことを中心に本気で質問に答えていくコーナーとなっております!

*回答部分のみけんちゃんが作成。記事全体ははらいちが作成しております

「回答には信用できるの?」

しかし、僕らはプロの目線でアドバイスをしているではありません。普通の社会人。いわばアマチュアです。

  • なんでアマチュアの人たちが、こんな活動をしているの?
  • ちゃんとした的確なアドバイスなの…?
  • 誰かが言ってることをかさ増ししてるだけで、結局アクセス稼ぎなんじゃないの?

とも思われるかもしれません。

回答内容に関してですが、

市販の教本や、プロの方が発信している情報繫がりがあるプレイヤーからの助言、そしてトランペット11年目のけんちゃんの経験則などを織り交ぜて、できるだけ間違い・誤解のないように作成しております。

ですし、よくありがちな、ただ淡々と質問に答えて終わり。というものを超えた、トラ道以外の誰にもできない、必ず唯一無二の価値がある活動だ、と信じています。

  • どうしてそう言い切れるのか?
  • どんな思いがあって、この活動をしているのか?

を記事にしてあります。

どの質問回答よりも、何よりもまず読んでいただきたい記事です。

自分で言うのもなんですが、この記事を見てから他の記事を見るのと、見ないのとでは受け取り方が180度違ってくると思います。

こちらです。きっかけは、Twitterに届いた1通のDMでした …▼

過去に答えた質問の記事は、こちらにまとめてあります …▼

では、今日の質問内容を見ていきましょう!

Q.コロナもあり、トランペットが無くても出来る、効果的な練習方法を知りたいです!

今日の質問は、ネットの海から拾ってきた質問です。 

金管楽器経験者の方お願いします。トランペットが無くてもできるトレーニングを教えてください!

中学で、吹奏楽部トランペット志望です。

ですが、学校がコロナの影響で休みとなり、本格的に学校が始まるのが5月頃です。私は小3の時から吹奏楽部に入ろうと決めていたので、今から楽しみで楽しみで仕方ありません!!

筋トレや上手く唇を震わせる方法など、何でも結構です!

とにかくたくさん教えてください。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13222699423?__ysp=44OI44Op44Oz44Oa44OD44OIIOOCs%2BODreODig%3D%3D より一部改変

どんな人に役立つか?

  • 新型コロナの影響で楽器を吹ける時間が減ってしまって、楽器がなくとも何かできることはないか?と探している人
  • 楽器に触れて練習できる環境が限られてる人(学校くらいしか吹けるとこがないとか)
  • 先輩や先生に、体力がない!ブレスが浅い!など、楽器以前の指摘を受ける人

楽器のうまさって、楽器に触れる以前にもう決まってんのよ。

これは、大学時代のビッグバンドサークルの先輩に言われた言葉です。

つまりは、楽器を吹く以前の問題(例えば、ブレスとか体の使い方、音色やフレーズのイメージ(ソルフェージュ)、そもそもの体力とか)は、めちゃくちゃ重要なんだということを伝えたかったのだと思いますが、今でも的を射た言葉だなと思います。

それだけでなくとも、楽器が目の前になくてもできることというのはいっぱいあります。

譜読みをしたり、曲のスコアを読み込んだり、指回しの練習をしたり、演奏する曲を何度も聞いたり、好きなプレイヤーの演奏を何度も研究したり。

上手い人ならば間違いなく、楽器がない時間を有意義に使っています。

逆に、楽器を吹く時間しか楽器のことを考えない、という人は、結局合奏へ準備不足だったり、その場しのぎだったり、言われたことをやっているだけ、という場合が多いでしょう(僕が中学の頃、こんな感じでした…)。

楽器を使わない練習に時間を割いているかどうかで、上達スピードに差が出るのは言うまでもないです。

質問者さんは、このコロナの時代にとても前向きで、主体的な方のように見えます。すばらしいですね!!

この方にあやかって、これを見ているあなたも、時間の使い方を改めましょう!

ではけんちゃんにバトンタッチします!

A.トレーニングには運指練習/ソルフェージュなどの楽器力を高める練習と、呼吸法/筋トレなどの身体と精神の基礎力を高める練習があります。
練習そのもの自体を磨いて色んなことを試してみよう!

回答させていただきます。

念願のトランペットが吹けるのは本当に嬉しいことですね!

是非、これから目一杯楽しんでください!!!

はじめに

トランペットがなくてもできる練習方法ですね。

まず、練習を2つの軸に分けて考えてみます。

それは、

  • トランペットの演奏力(楽器力)を高める練習
  • 楽器を吹く身体の基礎力を高める練習

この2つです。

それぞれどんな練習ができるか?を考えてみます。

トランペットの演奏力(楽器力)を高める練習について

まず、トランペットの演奏力(楽器力)を高める練習についてです!

最初に私の持論になってしまいますが、書かせてください。

基本的にはトランペットの技術はトランペットを吹く環境にないと上達は出来ないです。

マウスピースだけの練習もまだ始めたばかりのうちは絶対に避けた方が良い

です。

マウスピースで効果的に練習できるようになるまでにも、経験が必要になるからです。

はじめのうちにマウスピースだけで練習することは何より悪い癖をつけるきっかけにもなります。

音を具体的にイメージしながら行う、運指練習

トランペットは音を出すためには運指を覚える必要があります。

運指練習をしてみましょう!

この練習は楽器を持っていなくても練習できます。

ただ、楽器がもし手元にあるのであれば、是非それを持ちながらやってみてください!

注意が必要なのは、この時には「楽器を吹かない」という点です。

楽器演奏で大事なのは、正しい音イメージを持つことです。

頭の中で一つずつ音をイメージしながら運指を練習してみてください!

効果的なのは、実際の演奏動画に合わせながら、楽器を持って運指練習をすることです。

こちらの森井奈緒さんの動画が参考になるかと思います!

※どういう風に運指を押しているかが分かりやすく紹介されています!何回もみて音と運指が自然と紐づくまでやってみてください!

半音階で運指を覚えながら音のイメージを身につけるには、以下の赤塚謙一さんの動画が参考になります!

※動画内で表示されている番号は指番号です。実際にプロの音を感じながら、指を動かす練習に役立ててみてください!

ソルフェージュ練習(聴音、譜読みの練習、リズム練習)

ソルフェージュとは、音名で歌うことをはじめとして、楽譜の読み書きやリズムの学習などを通して音楽を理解し表現するための基礎的な訓練のことをいいます。

具体的には、聴音・譜読みの練習・リズム練習などがあります。

楽譜をみてそれがどんな音でどういうリズムで演奏されるのか?という力は音楽をする上でとても重要です。

一つ目の運指練習のところでも紹介したように、音のイメージを具体的に出来ていることは楽器演奏においてとても大事です!

音楽家になる人は、このソルフェージュの訓練を通じ、楽器演奏につながる基礎力を身につけています。

理想としてはプロの音楽家、もしくは適切に指導できる学校の先生や先輩などから学べれるのが一番ですが…。

今は良い時代で、専属学園音楽大学がソルフェージュのトレーニングをできるコンテンツを無料で提供しています!!!

ソルフェージュ|SENZOKU ONLINE SCHOOL OF MUSIC

独学が可能な分野を取り上げて、ゲーム形式でリズム・聴音・譜読みの訓練を学ぶことが出来ます。

このサイトはとっても有益で、全てのコンテンツを無料で利用することができます。

ソルフェージュ以外にも、音程判定の練習や、和声学、対位法、ジャズの基礎知識、コード進行の基礎など、これから吹奏楽部に入って学んでおけるととても効果的な音楽の知識を体系的に学ぶことができます!

楽しく基礎力を身につけ、是非楽器が吹けるような状態になった時に、より効果的な練習ができるように、役立てられたら良いかなと思います!

楽器を吹く身体の基礎力を高める練習

2つめに、楽器を吹く身体の基礎力を高める練習の紹介をしていきます!

本題に入る前に、最初にみていただきたいツイートがあります!

Teststeroneという方のツイートでトランペット全く関係ないんですが笑、練習する基礎の基礎で大事なことを語っています。

楽器を吹く基礎力は、自分の身体と精神を健康にすることが大前提です!

このツイートに書かれていることは、学生にとっては当たり前かもしれないですが、調子が狂っているなと言うとこは、これらの行動を見直してみてください。

筋トレを中心とした運動は楽器吹きにとって重要です。

体力をつけることで、楽器力を磨くことを支えることにも繋がります。

中学生であればまだ負荷の高い筋トレはせず、有酸素運動として軽いジョギングや散歩など取り入れる所からやっていけると良いと思います。

運動の習慣は身体だけでなく、精神の健康にも良いからです。

これらの行動をちゃんと出来ているのといないのでは練習が全く変わってきます。

楽器を鍛える身体の基礎力を高める練習はいろいろあります。

何をやったら良いのか?というのは迷うものです。

ですが根本の目的は、健康な身体と精神を維持/強化していく所にあります。

そこに繋がれば、何をやってもいいともいえます。

自然な呼吸と姿勢を見つける練習

今回は、トランペットに大きく関わる呼吸の練習を紹介します。

トランペットを吹く上で、からだの使い方で一番大切なのが「呼吸」です。

良い自然な呼吸を身につけるトレーニングを取り入れてみてください。

トランペットは練習では長く吹くことが出来ません。

今回のように楽器がない時も唇を休ませなきゃいけない時にも取り入れられる練習となってます。

からだの動きや動く範囲は数ヶ月、長くて数年かけて徐々に広がります。

無理に大きな動きを起こそうとせず、着実に柔軟な呼吸を手に入れていけることを目指していけると良いです。

いくつかトレーニングを紹介しますが、共通する大切なポイントがあるのでまず紹介します。

  1. リラックスする
  2. 息を吸った後、止めずに息を吐く
  3. 口から出る空気の流れに意識を向け、目や耳や肌で確かめる
  4. 自由に動ける良い姿勢で行う
  5. 体は動くがままに任せ切る
  6. からだを意識的に動かそうとしない
  7. はじめはからだの動きが小さくても気にしない

このトレーニングは高垣智さん著『からだの使い方』から引用させていただきました。

具体的な図を用いて、このメルマガ で紹介できていないからだの使い方を解説しているので、是非購入を検討してみてください!

『パワーアップ吹奏楽!からだの使い方』発売中!| 高垣智オフィシャルサイト

■指を唇に当てて行うトレーニング

喉を開いたまま呼吸できるようになる、トレーニングです。

唇に指を当てて息を吸い、喉の状態を耳で確認することができます。

「喉を開こう」と意識せず、トレーニングでは「音を深く低くする」ことに意識を向けましょう。

  1. 手を開いて縦にし、人差し指を唇に当てる。
  2. 口を1~2センチ程度開いて息を吸う。指と唇のところで起きる空気の摩擦音を聞き、その音が「ホー」という深く低い音になるようにします。
  3. 同じ音が聞こえるように息を吐く。
  4. 手順2と手順3を繰り返す。

■腕を上げながら行うトレーニング

上体をストレッチしながら一定の間隔で連続的に呼吸をする練習です。

息を吸う動作と吐く動作の間で止めずにつなげ、一定のテンポに合わせて動きます。

基本6拍ずつでやり、7~10拍まで伸ばしても良いです。

からだを動かしながらやれるので、コスパの良い練習方法です。

  1. 両腕を下して立つ。
  2. 息を吸いながら両腕をゆっくり両側から頭上まで持ち上げる。
  3. 6拍目で息を吸いきり、手を真上にあげる。
  4. 息を吐きながら6拍かけて両腕をゆっくりおろす。
  5. 手順2~4を繰り返す。

この2つは練習に取り入れやすく、呼吸のトレーニングの導入としてとても良いトレーニング方法だと思います。是非、やってみてください!

最後になりますが、練習とは何か?について説明した言葉で好きなものを紹介したいと思います。

「練習は苦行ではなく洗練された技術であり、本能、霊感、忍耐力、優雅さ、明瞭さ、バランス感覚、そして何より、動きと表現にさらに磨きをかける方法を追求するものだ。」

イェフディ・メニューイン(ヴァイオリニスト)

含蓄の深い言葉だなぁ、としみじみ思っています。

ちょっと硬い言葉が連なってはいますが、要するに練習というのは創造的な時間で、とっても尊い時間の使い方です。

練習そのもの自体を磨くこと。

練習そのものも技術です。

知識を取り入れて磨くことができます。

是非、今回紹介したものを入り口に、いろんな練習を試みてみてください!

練習そのもの自体の追求は、最高に楽しい世界です。

参考になれば嬉しいです!

まとめ

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トレーニングには運指練習/ソルフェージュなどの楽器力を高める練習と、呼吸法/筋トレなどの身体と精神の基礎力を高める練習があります。
練習そのもの自体を磨いて色んなことを試してみよう!

解決できたでしょうか?

  • もうちょっと踏み込んで、細かく答えて欲しかったな…
    具体的な練習方法なども知りたかった…
  • この質問とはちょっと状況が違ったな、自分に当てはめるとどうなるんだろう?
  • レベルが低すぎて(高すぎて)参考にならなかった…

となってしまった…という方、おそらくいらっしゃると思います。

実際、知恵袋で質問したり、教本、ネットのページなどを見ても

「結局、しっくり来る答えをもらえなかった….」

となってしまって、結局なにも変わってない…と途方に暮れるケースがほとんどだと思います。

僕自身も学生時代、悩みをもやもやしたままそのままにして、楽器を吹くのがつまらなくなってしまったこともありました。

ほんとに、せっかく自分で選んで音楽してるはずなのに、そんなのめちゃくちゃ辛いじゃないですか。

そんな方を、「トラ道」は一人でも救いたいと思っています。

満足してもらえるまで、何十往復でもやりとりをしたいと思っています。

僕らの力だけでは解決が難しそうなら、仲良くさせていただいているプロの方から助言をもらう準備もできています。

なぜこのようなポリシーなのか?はこちらの記事をぜひご覧ください…!

ぜひ、どんな手段でも構いません。気軽に質問送ってきてください。

どんな些細な質問でも、マイナーな質問でも、人生相談みたいなことでも、なんでもOKです。

必ず、最後まで親身に答えさせていただきます。

どなたでも悩み相談を受け付けています!

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