プロプレイヤー紹介

【Ingrid Jensen】トランペットの無限の可能性を見せてくれる、音の魔術師

こんにちは、ケンです。
今回も、最高のトランペッターを紹介したいと思います。

度肝を抜かれる演奏家です!

自分が初めて演奏を聞いた時、「トランペットはまだ知らない無限の表現可能性があるんだ!」という衝撃と感動でした。

トランペットの価値観が大きく変わります。
ハイノートのコントロール、そして音色の変化、アドリブでのフレーズの表現力、、、

トランペットってこんなことできるんだ!という世界を知ってもらえたら嬉しいです。

Ingrid Jensen

Ingrid Jensen

カナダ出身。バークリー大学を卒業、米国で音楽活動開始。
様々な著名アーティストと共演していますが、彼女の演奏を知ったきっかけになったMaria Schneider, Darcy James Argueとの共演で名演を数々残しています。

Ingrid Jensenの名演奏

Ingrid Jensenの演奏はトランペットってこんな音出せるんだ!という驚きを感じさせてくれます。
繊細さと緻密さ。アドリブでは恐ろしく高度な技術を用いてIngrid Jensenらしい音世界を見せてくれます。

一度聞けば彼女の演奏だと分かるくらいに圧倒的個性を持っています。

At sea Ingrid Jensen

彼女のオリジナル曲、At seaからアドリブ部分の抜粋。
出てくる音が全て自然で、息がそのまま音になっているかのような表現。

高音の響きもそうですが、中低音の音すらも他にはない艶を持った色のある音。
フレーズも流れるように生み出されて、自然に耳に入ってきます。
トランペットのハイノートがここまで綺麗に、自由自在に扱っているプレイヤーは他にいないです。

女性的なしなやかさを持ちつつも情熱的な演奏です。

Hang Gliding Maria Schneider Orchestra

私の大好きなMaria Schneider Orchestra, Hang GlidingでのIngrid Jensenソロです。

こんなにも美しいフリューゲルホルンの音が出せる人間がいるのか、、、
ってくらいに暖かくて美しい音です。
静かな部分から盛り上がる部分まで、出される音一つ一つに魅了されてしまいます。

5:17~の高音から中低音まで自由自在に移動し、中低音まで降り切っていくフレーズは彼女らしいフレージングで大好きなところです。

5:50~の、山を登っては下っていくような一連のフレーズは圧巻です。
音域だけではなく、フレージングもこの楽器でまだまだ表現できる世界観は無限にあるんだと思わせられる所です。
ここからのソロフィナーレまでの怒涛のフレージングは度肝抜かれます。
何度聞いても、飽きない、最高の名演です。

Transit Darcy James Argue’s Secret Society

最後はDarcy James Argue’s Secret SocietyのTransitという曲です。
この曲でIngrid Jensenがソロを取っているのですが、
彼女の強み満載というか、この世界観を最大限に生かしたとんでもなくかっこいい演奏を繰り広げています。。。

是非、この曲は最初から聴いてください!
中世ヨーロッパの暗い宗教音楽のような印象を持つようなコラールから始まり、怒涛の音世界が広がっていきます。

動画の画像も見つつ聞くと、より世界観に没頭できるのでおすすめです。

最後に


トランペットプレイヤーで最も大好きなIngrid Jensenを紹介しました。
まだまだ第一線で活躍しているプレイヤーで、最近だと名トランペッターの一人であるKenny Wheelerの作品を元にアルバムを出しています。

今後も彼女の音楽活動に注目していきたいと思います。

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