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【Booker Little, Jr.】Clifford Brownを継ぎ、ハードバップ期を独自サウンドで切り拓いたプレイヤー

Clifford Brownを継ぎ、ハードバップ期を独自サウンドで切り拓いたプレイヤー

こんにちは! けんちゃんです。

今回は、Booker Little, Jr.,(ブッカー・リトル・ジュニア)さんを紹介します。

Clifford Brown(クリフォード・ブラウン)さんの演奏をルーツとした、歯切れの良いアーティクレーションと映える音色、美しいフレージングを特徴としたプレイヤーです。

Cliffordと同様に、23歳という若さで尿毒症という病で夭折してしまいましたが、新しい表現と独自のサウンドを創り出した最初のトランペット奏者の一人として数えられるプレイヤーだそうです。

詳しくまとまった記事がすでにあるので、そちらも参考にしてみてください!

http://czt.b.la9.jp/Jaz-little.html

http://westwind.hateblo.jp/entry/2016/04/03/100000

http://v-matsuwa.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-ae77.html

https://mojicul.com/archives/7273

この記事では、彼の音楽に触れるきっかけとして活用してもらえたら幸いです!

Hard bop(ハード・バップ)とは?

彼の演奏を語る上で欠かせないキーワードがHard bop(ハード・バップ)です。

簡単にWikipediaの内容を参考に紹介しておきます。

Hard bop(ハード・バップ)とは、New Yorkなどのアメリカ東海岸で、1950年代~1960年代まで続いた演奏スタイルです。

「ビバップの発展過程での揺り戻し」「クール・ジャズやウエストコースト・ジャズ」のソフトなサウンドを嫌った黒人ジャズメンが創造した」「黒人のブルースフィーリングを熱く押し出したもの」と様々な形容がなされていたようです。

ちなみに、ビバップ(bebop)も解説しておくと、1940年代に成立したジャズの一形態です。 bebopから1960年代後半のElectric ジャズ直前までの即興演奏の総称を指すModern Jazzの起源と言われています。 いわゆる「ジャズ」と言った形式で、最初に決まったテーマを吹いて、自由な即興演奏(アドリブ、インプロヴィゼーションとも言う)を行うものです。

Hard bop(ハード・バップ)に戻ります。 この形式はビバップのようにコード進行に合わせてアドリブするのは一緒ですが、特にソロのアドリブ演奏でメロディアスなフレーズを表現する演奏スタイルを指すようです。 何よりもフレーズ重視の音楽で、どんどん難解な音楽になっていたビバップと対象に、演奏者の個性や情熱を表現できる音楽として、多くのファンを集めジャズ黄金期を支えた音楽になったようです。

Hard bop(ハード・バップ)の一部は、Afro-Cuban jazzのRumbaやMamboの要素を取り入れて、Latin Jazzへ発展していったようです。

Hard bop(ハード・バップ)期に名をとどろかせていたトランペッターとしては、今回紹介するBooker Littleや、Clifford Brown、Lee Morgan、そしてMiles Davisなどがいます。

https://トランペット.com/lee-morgan/ https://トランペット.com/clifford-brown/

Booker Little, Jr.,の名演奏

Opening Statement

こんなにイントロでひきこまれる存在感ある演奏はあるでしょうか? 安定感のあるタイム感を下地に繰り出される、歌心あふれるフレーズの数々。

繰り返し聴けば聴くほどにその魅力に惹きこまれます。 本当に美しく、素晴らしい演奏。 ジャズを学ぶ人としても、とっても参考になる演奏です。

Minor Sweet

Opening Statementと同じアルバムから。 これまた圧巻。 独奏から始まる演奏で、それがとにかく素晴らしい。 芯がまっすぐに通っていて、まるでオペラのソロパートのように自然と注目を集めその世界観に引き込んでいく力強さを感じます。

後半のアドリブパートも最高。 彼の演奏で一番好きな曲です。

Stardust

最後は、ジャズスタンダードの名曲の一つであるStardustの演奏を紹介します。 飾り気のない、シンプルでトランペットの魅力がずしんと感じられる聴けば聴くほど味わい深い名演奏です。

最後に。

今回は、Booker Little, Jr.,(ブッカー・リトル・ジュニア)さんを紹介しました。

ずっと食わず嫌いを正直してきたのですが、そんな自分を恥じました。 ジャズを習うようになってから改めて彼の演奏を聴いていくと、その素晴らしさと力強い演奏に一気に惹き込まれました。

これから繰り返し自分も聴きながら、より彼のエッセンスを得て自分の能力向上にも活かして活きたいと考えてます。まだ知らなかった方が知るきっかけになれば幸いです。

ありがとうございました!

Booker Little, Jr.,の動画保管庫

https://youtu.be/c1DIPRQS9Os
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