もくじ
はじめに。
こんにちは、けんちゃんです。
今回は生きるレジェンド、Arturo Sandoval(アルトゥーロ・サンドヴァル)を紹介します。
ハイノートに憧れる世界中全てのトランペッターが憧れる、生きる伝説的な存在です。
音域だけではなく、高速フレージングや音色の多様さ、ときにはティンバレスを叩くなどTHE・ラテントランペッターという感じの方です。
『For Love or Country: The Arturo Sandoval Story』という、彼の半生が映画化されるくらい、多彩かつ豊富で長いキャリアを送ってきた彼の、私が大好きな名演奏を中心に紹介していきます。
Arturo Sandoval(アルトゥーロ・サンドヴァル)の略歴
1949年、キューバの首都、ハバナに程近いラ・アバナ州のアルテミサに生まれました。
1965年からプロ活動を開始し、1973年ピアニストChucho Valdés(チューチョ・バルデース)により結成されたキューバのスーパー・バンド、Irakere(イラケレ)で活動。
1990年にアメリカに移住し、99年にはアメリカに帰化して音楽活動を続けています。これまでに10度のグラミー賞を獲得しており、2013年には米国政府からジャズ系ミュージシャンとしてはカウント・ベイシー以来となる「Medal of Freedom」を授与されています。
彼の積み上げてきた経歴は、まさにラテン・ジャズ・トランペッターの”重鎮”といえます。
Arturo Sandoval(アルトゥーロ・サンドヴァル)の名演奏
太く、深く響く重低音。
脳天を直撃するような超ハイノート。
本当にトランペットを吹いているのか?という音域の広さと表現の鮮やかさは、まさに圧巻の演奏です。
そんな彼の演奏で大好きなものを紹介していきます。
まずは、若い頃の彼の演奏を紹介します。
Dizzy Gillespie(ディジー・ガレスピー)の75歳のアニバーサリー演奏での、ソロの掛け合いと有名な(?)4オクターブNight in Tunisiaです。
1:00~からのソロは、「なにやってんだ・・・?」と思考停止するくらい圧巻の演奏です。最初聴いた時はあまりのハイノートと高速フレーズで、笑ってしまいました。笑
サンドヴァルの表情も豊かで、ガレスピーとの演奏をとても楽しんでいて癖になります。
2:27~のピッコロトランペットのソロから、4オクターブNight in Tunisiaになる時、ガレスピーがトランペットをクロスを下に敷いて礼儀正しくサンドヴァルに渡しているシーンが地味に好きです。
次に紹介するのは、「Cherokee」です。
4人の凄腕トランペッターが全員Cherokeeのテーマを一斉に吹く姿はめちゃくちゃかっこいいです。
Arturo Sandoval以外の3人は、Randy Brecker、Chuck Findley、Byron Striplingと名だたる一流のトランペッターです。皆さん若い!
全員がそれぞれのソロで自らの個性を誇示し合い、バトルしているような演奏で、とても熱い演奏になっています。
この4人の中でもサンドヴァルは音域含め、ものすごく目立っています。笑
次は、少し色を変えてバラードを紹介します。
「There Will Never Be Another You」という曲です。
物凄い再生回数になっている名演です。大好きで何回繰り返し聴いたか分からないくらい、聴いて練習しています。
今まで紹介した2つの演奏とはうって変わり、音色も暖かく柔らかい演奏になっています。
本当に同一人物?というくらいの音色の違いで、これがプロか・・・と思わされる感動的な名演奏です。
この演奏は譜面になっている動画もあるので、是非そちらもみてみてください!
音域もそこまで高くなく、終盤の倍速テンポになる所以外はフレーズも吹きやすいものになっているので、彼のニュアンス研究入門のいい練習曲にもなります。
次に紹介するのは、フットボール開会式でのNational Anthem(アメリカ国歌)の演奏です。
著名なトランペッターが開会式で演奏をしており、全員個性が出ていて面白いのですが、サンドヴァルの演奏は会場全体を大きく揺らすくらい盛り上げる最高の演奏になっています。
Dubble high B♭を太く輝かしい音で、大きな会場に響かせる姿はめちゃくちゃかっこいいです。
余談ですが、開会式でのアメリカ国歌演奏では、サンドヴァルと同じくらいChris Bottiの国歌演奏が好きです。
全く対照的だけど、最高の2つの演奏を楽しんでください。
最後に紹介するのは、Sandovalと同じく現代で最高峰のハイノートプレイヤーである、Wayne Bergeronとの演奏を紹介します。
バックバンドのリードトランペッターのハイノートもすごく高くかっこいいんですが、彼らのソロの掛け合いが大人の余裕というか、優雅にバトルし合う姿は凄く中毒性があります。
特にそれぞれがソロを聞き合い、ベロ出して笑ったり掛け合っていてまさに高次元での音の遊びです。
最後に。
今回は、現代最高峰のハイノートプレイヤー、Arturo Sandoval(アルトゥーロ・サンドヴァル)を紹介しました。
現在70歳という高齢にも関わらず、まだまだ現役で高音をばかすかと当てていく演奏スタイルは本当に憧れです。
コロナが収束し、またBlue Note東京で演奏にきてくれることを願っています。
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