プロプレイヤー紹介

【Roy Hargrove】カリスマ性に溢れた世界最高峰の巨人

はじめに。


こんにちは、けんちゃんです。

今回はグラミー賞を二度獲得し、ジャズ・トランペッターの王道を突き進みながらもラテン・R&B・Hip Hopなどの音楽を取り込んで最先端の音楽を作り出していたトランペッター、Roy Hargrove(ロイ・ハーグローブ)を紹介します。

確かな演奏技術で、引き込まれる楽曲を数々と生み出してきました。

悲しいことに2年前の2018年11月2日、心不全で逝去しました。49歳という若さでこの世を去ってしまいましたが、多くのアーティストと共演し残してきた素晴らしい演奏は今も多くの人を楽しませてくれます。

彼の3つのバンド、「Roy Hargrove Quintet」「Roy Hargrove BigBand」「RH Factor」から名演を紹介していきます。

Roy Hargrove の略歴


Roy Hargrove(ロイ・ハーグローブ)は、1969年テキサス州に生まれました。

ブッカー・T・ワシントン高校のヴィジュアル・アンド・パフォーミング・アーツ・ジャズ・バンドで演奏する16歳のロイを、Wynton Marsalis(ウィントン・マルサリス)が才能を見出しました。

1990年にアルバム・デビューし、1997年にラテン・ジャズ作『Habana』でグラミー賞(最優秀ラテン・ジャズ・パフォーマンス賞)を獲得、2002年『Directions in Music: Live at Massey Hall』で二回目のグラミー賞(最優秀ジャズ・インストゥメンタル・アルバム賞)を獲得しています。

NYのクラブシーンでのセッションを通じて、ジャズ以外のミュージシャンとも積極的に交流、また当時現存していたレジェンドとされるジャズミュージシャンほぼ全てと共演しています。

Roy Hargrove の名演奏

Roy Hargrove Quintet


最初に紹介したいのが、アルバム『Earfood』内の名曲「Strasbourg St. Denis」、2007年 New Morning Clubでのライブ演奏です。

彼の演奏で最も影響を受けている演奏です。
これがジャズのレジェンド達が認めた、彼のソロの才能なのだと強く感じされる最高の演奏になっています。

最初のピアノの内部奏法から始まるイントロ、そしてピアノソロもワクワクを感じさせられる最高のソロになっています。

Roy Hargrove – Strasbourg St. Denis (2007 New Morning Club)


ライブ演奏のソロスクリプトを上げている動画もあります。是非みながら、彼の素晴らしいソロを楽しんでみてください。

Roy Hargrove – Strasbourg – St. Denis LIVE Trumpet Solo


次に紹介するのは、「Soulful」という楽曲です。

バラード調の曲の中でとっても落ち着いたフレージングを展開しているのですが、一つ一つの音に無駄がなくニュアンスも心地よいながら輪郭はっきりとした素晴らしい演奏です。

(余談ですが、この時の彼のトランペットはInderbinenというスイスのハンドメイド楽器を使っています。)

Sax奏者Justin Robinsonのソロを聴いているときに跳ねて踊っているロイがとても可愛らしいです。笑

Roy Hargrove Quintet ‘Soulful’ | Live Studio Session

Roy Hargrove BigBand

Roy Hargrove(ロイ・ハーグローブ)は自身のBigbandを持って演奏活動も行っていました。

2014年にBigbandを引き連れ、Blue Note東京で演奏をしています。


Big Bandの曲の中で一番好きなのは、「Roy Allan」という曲です。

元々Quintetでも演奏していたアルバム『Family』に収録されていた楽曲です。

ベースのイントロから始まり、ミドルテンポでとても落ち着いた印象を受けます。
ファンクのリズムで小刻みに
Royのテーマ演奏もとても柔らかく妖艶な空気から一変し、ソロ前のサビ部分ではBigbandならではの厚いサウンドで圧倒されます。

Tanya Darbyの熱いソロも注目の演奏です。


もう一曲は「September in the rain」という楽曲です。

Frank Sinatraの名曲をbigbandアレンジした楽曲で、小気味なリズムでCount Basie Orchestraを彷彿とさせるポップで楽しい曲になっています。

Royの生声でバンドメンバーと掛け合うシーンは、すごく楽しそうに演奏しているので必見です。

2010 Grammy Nominee – Roy Hargrove Big Band – Jazz A Vienne September in the rain

RH Factor

最後に紹介するのは、RH Factorの楽曲です。

特定の楽曲で好きになったものはまだないのですが、RH Factorの演奏ですきなライブ演奏を紹介します。

バリトンサックスが野太い低音で吹いている中、vocal、アルトサックス、そしてトランペットが音を重ねていきながら音楽の緊張感を増していく演奏に引き込まれてしまいます。

(この時Royが使っている楽器はInderbinenの『Silver Art』という斬新なコーティングが成されたモデルです。一度盗難にもあってしまったようです。)

このライブ演奏は、作業用BGMのようにずっと流し続けるのをお勧めします。自然と音楽にノりながら作業も捗っていくはずです。

最後に。


今回は、大好きなRoy Hargrove(ロイ・ハーグローブ)を紹介しました。

今回紹介できたのは彼の魅力のほんの一部です。
特にRH Factorについては、今後もっと聴いていきたいなと思っています。

2年前に突然急死してしまった彼。
心残りは亡くなられる2018年に来日していた彼の生演奏を聴きに行かなかったことです。

彼が残した素晴らしい作品を楽しみ、自分の音楽に繋げていけるようにしていきたいなと思います。

ABOUT ME
けんちゃん
けんちゃん
「トラ道」生みの親。プロ紹介記事は全部私が書いてます。 25歳。慶應大卒。トランペット11年目。 趣味は散歩、サウナ、読書、旅行。高校から吹奏楽でトランペットをはじめ、大学でビックバンドジャズに触れる。全国大会YBBJCでは、2016年東工大ロスガラで3位、2017年慶應ライトで1位を受賞。
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