プロプレイヤー紹介

澄んだ音で魅了する、若きスペインの天才演奏家、Ruben Simeo

はじめに。


こんにちは、けんちゃんです。



夏だというのに、雨がまだ続くこの頃。
九州は大雨で大変な被害を受けている今。
コロナの恐怖も終わらない。



全く気が休まらず、本当に苦しい日々を過ごしている人が多いと思います。自分に目先で出来そうなことは、元気になれる音楽をこのメディアで届けることだと信じてます。


今回は若きスペインの天才演奏家、Ruben Simeo(ルベン・シメオ)を紹介します。


若干8歳という若さで生まれ育ったスペイン・ビゴ市主催の国際音楽コンクールで第1位を獲得。

13歳のときには、伝説的プレイヤーMourice Andre(モーリス・アンドレ)に招かれてフランスの国際トランペット週間に参加。若き時から非凡な演奏能力で天才少年として注目され、2008年の16歳にCDデビューしています。


私が彼の存在を知ったのは高校生の時です。
2008年にシエナ・ウインド・オーケストラとの共演で知りました。


澄んだ音で伸び伸びと遠くで鳴り響く、とても美しい音で多くの人を魅了しています。


そんな彼の魅力を感じられる演奏を紹介します。


・透き通る澄んだ音で、心を洗いたい
・煌びやかなクラシック的なハイノートで明るい気持ちになりたい
・力強いフレーズで自然と心動かされる感動体験がしたい



そんな方々にオススメです。



是非、彼の爽やかな演奏を聴いて、
この苦しく閉塞した気持ちを吹っ飛ばしてもらえたらと思ってます。


では、どうぞ!

Ruben Simeo(ルベン・シメオ)の名演奏

My Way


私が彼の演奏でいちばん好きなのが、このMy Wayです。

多くのアーティストが演奏しているこの曲ですが、Ruben SImeoが演奏しているものが一番心にきます。


音色もそうですが、フレーズの歌い方がとてつもなく素晴らしいです。

サビでは音域ではハイノートをなんなく使いこなし、朗々と心に訴えかけてくる力強く澄んだ音を奏でています。

ニュアンスの緩急でもっと情緒的に歌うプレイヤーやいるでしょう。

けれど、シンプルなタンギングでクラシカルな吹き方で、これだけ心を動かす音・歌い方が出来るのは本当に素晴らしいといつも感動します。


自分がとても苦しかった時、この曲に触れて自然と涙したことがあります。

それだけ純粋に訴えかけてくる音の力。
本当に天才的な演奏家であるなと実感します。

Variations on The Carnival of Venice No.2


これは2005年、彼が13歳の頃の演奏です。


本当に13歳??


オーケストラをバックに、トランペット吹きではおなじみの「ベニスの謝肉祭」を朗々と吹き切っている演奏です。


一つ一つの粒が明確で、この時から彼らしい明るく澄んだ美しい音を楽しむことができます。


余談ですが、私はトランペットは人を勇気づけたり元気付けられる力がとても大きい楽器だと思っています。


力強く響くハイノート
聞く人を包み込んでくれる暖かい音色
煌びやかに輝くクラシカルな響きの音


昔から信号ラッパと呼ばれるように、軍隊でも使われたその音色は、人の心を動かす力も持っています。


この13歳の時の演奏から、当時高校生だった自分が

「トランペットって、こんな自由にそして表現豊かに吹けるんだ!」
「オーケストラをバックにして、ホールいっぱいの観客を沸かせられるくらい、大きな力をもった楽器なんだ!」


と素直に感心した記憶があります。


天才的な演奏家は、その楽器の可能性を大きく広げて、今まで見出されていなかった魅力も伝えます。

感銘を受けた私のように、彼のような演奏家にであることで少なからず影響を受けて音楽人生が変わる人もいます。


そんな天才のデビューを楽しみ、トランペットの音の素晴らしさを素直に体験できる動画だと思います。

TRUMPET AND ORCHESTRA CONCERT Nº2


最後に紹介するのは、伝説的トランペットプレイヤー、Arturo Sandovalが作曲したオーケストラの組曲「TRUMPET AND ORCHESTRA CONCERT No.2」を紹介します。


一流のトランペットプレイヤーが書いたこの組曲。
やはり、トランペットの魅力を最大限見せる素晴らしい楽曲になっています。

多くのプレイヤーが演奏している協奏曲だと、ハイドンやフンメルなどが有名ですが、古典的な美しさはありつつも馴染みが深くない人だととっつきにくい印象を受けるかもしれません。


ですが、この楽曲は現代的な音表現に近く多くの人が楽しめるのではないかと思っています。
(第2楽章など私はドラクエっぽさを感じました)


第3楽章は、Ruben Simeo(ルベン・シメオ)の素晴らしき朗々とした輝く音を沢山楽しむことができます。


いちばん最後のhigh Fからの力強いHigh Bの終わり方は、トランペットのいちばん魅力的な音の配列で、スタンディングオベーションになるのも納得の素晴らしい音です!


クラシックに馴染みがない人でも、あっという間の21分になること間違いなしです。

(このオーケストラ版のMy Wayも素晴らしいので是非聴いてみてください!)

最後に。


今回は若きスペインの天才演奏家、Ruben Simeo(ルベン・シメオ)を紹介しました。

クラシック・トランペットとして、若い頃から頭角を表した彼は現在もどんどん実力を伸ばし、世界的な演奏家として活躍をつづけています。

彼の澄んでいて、力強く響き渡る音は多くの人の心を掴み、感動を巻き起こしています。


トランペットという楽器の一番の良さ、「明るく響き渡る力強い音」を世界で一番美しく出しているのが彼だと思っています。

閉塞感を感じることの多い現代。
ぜひ、彼の演奏を聴いて元気を感じるきっかけになったら幸いです。

ありがとうございました!

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