もくじ
はじめに。
こんにちは、けんちゃんです。
今回はAmbrose Akinmusire(アンブローズ・アキンムサリ)を紹介します。
(名前の読み方が難しくアキムシーレとして通じているようですが、彼の公式HPに(pronounced ah-kin-MOO-sir-ee)と発音すると記載があるのでアキンムサリとしてます)
私自身、最近まであまり知らなかったプレイヤーだったのですが、WDR BIG BANDの演奏で彼のsoloを聴いてからどハマりしました。笑
「トランペットの音でどこまで表現できるか?」
を探求してるようなプレイヤーで、ものすごく魅力のある音を奏でる素晴らしいプレイヤーです。
1982年生まれ、まだ38歳という若手の将来有望な彼を紹介していきたいと思います。
Ambrose Akinmusire(アンブローズ・アキンムシーレ)の略歴
1982年、カリフォルニア州のオークランドに生まれました。
ピアノを通じて音楽に触れ、12歳の時に音楽の授業がきっかけでトランペットをはじめたようです。
Berkeley High School Jazz Ensemble(1950年から存在する歴史あるバンド)メンバーの一員だった際に、サックス奏者のSteve Coleman(スティーブン・コールマン)の目に留まり、彼のヨーロッパツアーに参加しています。
この時、まだ19歳でした。
マンハッタン音楽大学に進学中だった彼は、この素晴らしい経験から刺激を受け、南カリフォルニア大学で修士学位をとるために地元のカルフォルニア州に戻りました。
ロサンゼルスのthe Thelonious Monk Institute of Jazz(現在はHerbie Hancock Institute of Jazzと名前がかわった1986年い設立の非営利の音楽教育組織)に参加し続け、Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)やWayne Shorter(ウェイン・ショーター)、そしてTerence Blanchard(テレンス・ブランチャード)の元で学びました。
2007年には「セロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティション」で優勝、同年に「カーマイン・カルーソー国際ジャズ・トランペット・ソロ・コンペティション」でも優勝。
一躍ジャズで注目されるプレイヤーになりました。
(この時のセロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティションの審査員には、Terence Blanchard(テレンス・ブランチャード)、Clark Terry(クラーク・テリー)、そしてRoy Hergrove(ロイ・ハーグローブ)といった一流のメンバーが勤めていたようです。豪華!)
受賞後はニューヨークに拠点を移し、ブルーノート・レーベルと契約し、スタジオ作品2作とライブ作品1作を残しています。
現在は、故郷のカルフォルニア州オークランドに戻って活動を続けているようです。
西海岸→東海岸→西海岸と青年時代を行き来する中で様々な一流プレイヤーから学び、彼の音楽が形成されているんですね。
参考リンク
https://www.ambroseakinmusire.com/about
https://untitledmedley.com/2017/11/14/ambrose-akinmusire/
https://www.universal-music.co.jp/ambrose-akinmusire/biography/
Ambrose Akinmusire(アンブローズ・アキンムシーレ)の名演奏
なんと言っても彼の魅力は、「音色」です。
技術力があることはさることながら、それを見せつけるような演奏ではなく、一つ一つの音を丁寧に丁寧に紡ぎ出していくような暖かくて美しい演奏が魅力です。
魔力がかってるんじゃないか?と思わされるくらいに引き付けられる彼の音の魅力を感じられる楽曲を紹介したいと思います。
Reset (Quiet Victories & Celebrated Defeat)
彼のアルバム、「on the tender spot of every calloused moment」からReset (Quiet Victories & Celebrated Defeat)を紹介します。
彼の音の魅力を一番味わえる楽曲だと思ってます。
曲名のサブタイトルが「静寂の勝利たちと、名高き敗北」(訳は自分なので誤ってたらすみません)となっていて、音を紡ぎ出していく静かな空気感がとても魅力です。
本当に美しい音をしている。。。
The Seasons: December with Ambrose Akinmusire & Ben Wendel
次はsax奏者のBen Wendelとのデュエット演奏です。
これもまた彼の音の魅力が存分に味わえる素晴らしい演奏です。Ben Wendelのテナーサックスの音も美しくて、「本当にデュエット?」と思わされる豊かな音の広がっている名演です。
Father And Sun – Wolfgang Muthspiel Quintet (Rising Grace)
最後は彼のライブでの演奏を。
Wolfgang Muthspiel(ウォルフガング・ムースピール)のQuintetでの演奏です。
Ambroseだけではなく全員とてつもなくかっこいい演奏です。。。それぞれが自らの全てを出し切ってぶつかり合っているような、ジャズを力強く感じられる名演奏です。
最後に。
今回は、Ambrose Akinmusire(アンブローズ・アキンムサリ)を紹介しました。
音にとてつもない魅力があるプレイヤーは数多くいますが、彼の音はその中でも際立って美しい音を奏でていると思います。
是非、彼の魅力ある音色に触れ「トランペットってここまで表現が豊かにできるんだ!」ということを実感する機会になったら幸いです。
ありがとうございました!
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[…] こんにちは、けんちゃんです。今回は、フィンランド出身のジャズ・トランペット奏者、Verneri Pohjola(ヴェルネリ・ポホーラ)を紹介したいと思います。この前紹介したAmbrose Akinmusire(アンブローズ・アキンムサリ)と同じく、音色の世界観で魅了する素晴らしいトランペッターです。こういう音で勝負するプレイヤーが私は本当に大好きです。。。繊細な音で奏でながら、力強く響く音も持つ彼。・暖かく力強いトランペットの音に癒されたい人・音で自分の世界観を表現することに勝負したい人・様々な色の音を出せるようになりたい人におすすめです! […]
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