もくじ
こんにちは! けんちゃんです。
2/8~3/7に投稿された、練習法アドバイスの続編企画!
コロナにより首都圏に発出されていた緊急事態宣言が、ついに解除されましたね。
2週間の延長を経て、結果的に2/8~3/21の1ヶ月半のあいだ宣言が出ていたわけですが、、、
その1ヶ月半の間、なんと毎日(!)、プロトランペットプレイヤーである高垣智さんによって、トランペットに関するめちゃくちゃ有益な情報が毎日投稿されていました(高垣さんのTwitterはこちら→@SatoshiTakagaki)。
そのうち、3/8~3/21の2週間毎日投稿されていた
「おすすめトランペット教本紹介」を、今ご覧になっているこの記事でまとめさせていただきました。
記事上部の目次より、気になる項目からご覧になってみてくださいね。
ちなみに2/8~3/7までの1ヶ月間は、
トランペットの練習法に関するワンポイントアドバイスが毎日投稿されていました。
そちらをまとめた記事がこちらです↓
こちらの記事では、28日間でツイートされた30項目ものアドバイスがまとまっています。
呼吸法からバジング、マウスピース練習やタンギング、リップスラー、ビブラート、ベンディング、ペダルトーンからハイノートまで、この記事だけで1つの教本ができるというくらい、練習法について網羅的にまとまっています。
トランペッターの方であれば、間違いなく1つは新しい発見があるものになっていると思います。
ですし、トランペットにとどまらず、他の金管奏者の方、はたまたどの吹奏楽器にも当てはまるような内容のものばかりですので、ぜひご友人の方にも紹介してみてくださいね。
さて、この記事では、高垣さんおすすめの教本ツイートについて1つ1つ紹介していきます。
高垣さんは自身のnoteにて、トランペットの奏法についてかなり踏み込んだ有益な情報を発信しており、その中でも特筆すべきが、教本紹介です。
多くの教本をちゃんとかみ砕き、自分の知識としている高垣さんが語る教本紹介は、これまた他にはない学びの機会になります。
ということで! 今回からも僭越ながら、トラ道の方でまとめ記事を作成させて頂きます。
今後、ワンポイントアドバイスと同じように、 学びを振り返り、復習しやすいコンテンツとできるように作成させて頂きます!
【教本紹介を見る上での大前提】
【緊急事態宣言再延長・特別企画 お節介な教本紹介】
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 8, 2021
・トランペットの教本を気ままに紹介していきます。
・3/8~3/21まで1日1投稿を目指します。
・ここにつなげていきます。
・実演動画は「お手本」には及びませんので、参考程度にご覧ください😅
全てのアドバイスは、このツイートにぶら下がっているのでここからも見れます! 実演動画は「お手本」には及びませんので、参考程度にご覧ください、とのことです!
【その1】トンプソン『バズィング・ブック』
3/8のツイートです!
【その1続き】
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 8, 2021
・非常にシンプルな形の練習が多いですが、中身は実はとても深い。
・大原則をおさえ、それを拡張していく。
・動画ではハイBまでしか撮っていませんが、ハイFまであります。
・補足練習も色々あり、例えば速いリップスラーもあります。 pic.twitter.com/wH4mNajt2w
<その1 補足>
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 8, 2021
・伴奏音源があり(出版元のEditions Bimのサイトからダウンロード可能)、伴奏に合わせて練習することができます。特にマウスピースで行う時には音程のために非常に有効です。
・僕自身は15年以上やっていますし、レッスンでも多用しています。
初回で紹介されているのは、J.トンプソン『バズイング・ブック』です!
元モントリオール響などで首席を務め、現在イーストマン音楽院の教授である、ジェームズ・トンプソンの教則本。ほぼ全編にわたり、マウスピースでのバズイングと楽器でのグリッサンド(ベンディング)を含むリップスラーで構成されている教本です。
高垣さんの動画を見て頂ければわかりますが、息と唇のバランスに焦点を当て、とても原理原則的な練習内容になっています。
高垣さんのワンポイントアドバイス内でも頻繁に出てきた、
「音のセンターを見つける」「音を息で導く」という所に主眼が置かれています。
音を出すこと自体を洗練させる。
最も基礎でありながら、永遠に向き合い続ける根本の原則に向き合える教本。15年以上やっていてレッスンでも多用されているとコメントされており、高垣さん自身の根幹にもなっているものなのだなと感じました。
noteの方でも高垣さんの解説記事があるので、是非観てみてください!
購入したい方はパイパースのオンラインショップ等で購入できるようです。
(高垣さんが紹介されていたショップになります)
私も買ってみました!届くのが楽しみです!
【その2】クラーク『テクニカルスタディーズ』
3/9のツイートです!
<その2 補足>
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 9, 2021
・この動画では省略していますが、最低音のファ♯が開始音のパターンから始まり、同じパターンで開始音が半音ずつ上がっていきます。
・ダブルタンギングやトリプルタンギングなどにも応用できます。
第二回はクラークです!
アーバンと並んでトランペッターなら一度は耳にしたことがある教本ではないでしょうか?
高垣さんの動画では、半音階で様々な音域でのスラー・タンギングの実演層を紹介頂いてます。まさに理想的な形で滑らかで美しい!
フレーズ自体はシンプルではありますが、だからこそ基礎に向き合う練習として最適です。
私自身、大学の時にはフィンガリングの練習として一部のページをウォーミングアップとして使っていました。
ですが、ここで高垣さんが紹介されているように、
息の流れ・音の均質性を維持しながら効率的に吹くための練習が、この教本の本質的な使い方であると考えられます。
やってみると分かるのですが、半音階であがる所でも意外と躓くことは多いです。
短いフレーズパターンを半音階で12パターンやる練習も、音と指の接続が滑らかで息が流れて正しく慣らせていないと、高垣さんの動画のように滑らかにはできません。
高垣さんはこちらのクラークに関連して、
『クラーク テクニカル・スタディーズ 1~3 補足的・発展的 バリエーション』というPDF教材も販売されております。
指の練習と認識されるこの教本の練習の仕方を工夫して、
音・息・リズム・アーティキュレーション・タンギング・音域などの様々な側面にも貢献する練習として、活用する方法を紹介しています!
興味がある方は是非、手に取ってみてください!
【その3】スタンプ『ウォームアップとスタディーズ』より3, 4b
3/10のツイートです!
<その3 補足>
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 10, 2021
・動画では間のパターンをかなり省略していますが、同じパターンで半音ずつ下がったり上がったりします。
・マウスピースでもやる人はやります。
<その3 補足続き>
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 10, 2021
・スタンプの教本は、もちろん教本自体に解説文が幾分か載っていますが、正直なところそれだけでは教本の使い方がよくわかりません。が、例えばこれらのような解説本が出ており、なぜあのような音の並びになっているのか、スタンプはどう教えていたのか等、とても助けになります。 pic.twitter.com/HO66GKYVAX
こちらも有名なスタンプの紹介です!
一つ目の動画で高垣さんが吹いているフレーズは、有名ですよね。
他の教本などでも応用的なフレーズはよく見かける気がします。
音程が下がるフレーズであっても、音のセンターをぶらさずにまっすぐ吹く練習ですが、結構難しい!
高垣さんの吹いているフレーズをやってみてください。多分こんなにまっすぐ吹くのは難しいです笑
音が下がるからといってアンブシュアを変えたりせず、柔軟に動かしつつ息の流れをまっすぐに流し続けることが重要です。
高垣さんも書かれていますが、教本自体だと正しく教わる人がいないと、誤解して目的に沿った練習が難しかったりします。
そういう場合は、解説本を合わせて購入したり、高垣さんのように正しく理解している方に教わりながら、目的を理解した上で正しく練習できると良いなと思います。
(解説本の購入は英語ということもあり難しいと思うので、不安があれば高垣さんのレッスンを受けるのがとても良いと個人的には思います!)
スタンプについてはnoteでも解説されています!
【その4】スタンプ 4a, 5
3/11のツイートです!
【その4】スタンプ 4a, 5
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 10, 2021
・オクターブを、半音の動きを少し挟みながら下がる/上がる
・動画では省略していますが、同じパターンで半音ずつ下がる/上がる
・結構難しい…😇 pic.twitter.com/mSPLniDow0
前回、紹介頂いたスタンプの別エクササイズです!
改めてスタンプの練習で大事なこと。
音が下がるからといってアンブシュアを変えたりせず、柔軟に動かしつつ息の流れをまっすぐに流し続けることが重要です。
今回の練習では、ある程度音程が近く連続していたその3の練習から、半音の動きを入れつつオクターブ移動する練習です。
高垣さんの動画ではスムーズにできていますが、やってみるとすんごく難しいです笑
音のツボを捉え、柔軟に息の流れで音を鳴らせているか?
めちゃくちゃいい練習になると思います!
【その5】スタンプ 6
3/12のツイートです!
【その5】スタンプ 6
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 10, 2021
・音階的な動きで、下のソから、同じパターンで一音ずつ上がっていく(動画では途中省略)
・フェルマータは8分音符3つ分(リピート時はフェルマータなし)
・9度上がるパターンもあり pic.twitter.com/rOBq7kqnWk
今回もスタンプに関連する練習です!
このフレーズも結構有名ですね。
音階的なフレーズを用いて、音が移り変わってもまっすぐに。
息の力を使い、効率よくツボを捉えて鳴らすことができているのか?
音階的なフレーズで上昇していく中でも、
1音1音、他のスタンプの練習のように一つ一つの音の音程に合わせて息の使い方やツボを捉える意識は重要です。
普通に音階をスケールするだけでは高い音に近づくにつれて、息が詰まってしまったり音程が低くなっていたりしませんか?
そういう場合は、息のコントロールやツボの意識が足りていない証拠です(私がそうです)
前回、前々回で紹介されているスタンプの練習で意識したことが、
音階的な音の羅列の中でも意識できているか?
音が下がるからといってアンブシュアを変えたりせず、柔軟に動かしつつ息の流れをまっすぐに流し続けることが重要と意識できているか?
根本にあるのは、まさにその1点で、
音階で音を意識せずに鳴らしてしまいそうなときこそ、
1音1音を丁寧に意識してみるのが大切だと思います。
それがここで高垣さんが紹介された練習の意味なのだと思います。
【その6】コリン『リップフレキシビリティーズ』よりvol.1
3/13のツイートです!
<その6 補足>
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 12, 2021
・個人的には、一音ずつ押し込む事なくできるだけスラリと行ける、かつできるだけ同じ音質を保つ、というのが大事だと思っています。
・個人的には、「シラブル」ではなく、バズィングブックの延長(息の主導とグリッサンド)でやります。
今回も赤い表紙が有名な教本!
コリンの「リップフレキシビリティーズ」を紹介されています!
大学の時、友達に紹介してもらいました。
ひたすらにリップスラーに向き合う教本で、後半は気が滅入るような音域で吹くのがあたり前でしょ?みたいに書かれてて驚愕した記憶があります笑
高垣さんの動画が、まさにこの教本のリップスラー練習の種類の多さと多様さを表していて、難なく吹いている姿は本当に尊敬です…
高垣さんが補足で語られていますが、
一音ずつ押し込む練習としてリップスラーを行うのはもったいないと思います。(初心者の段階で、息でpop up(押し込む感じ)で音のツボの感覚を掴む練習としては押し込む練習は一時的には良いかもしれませんが、無理にやると間違った形でアンブシュアができてしまったりするので注意です)
まさに語られているように、
するっと吹いてできるだけ同じ音質で音を移動できるか?(息の流れとツボを捉えられているか)に向き合う練習として大事なものだと思います。
息の主導とグリッサンドと語られているように、
根本にあるのはその1のバズィングブックでの練習を軸にした
「音のセンターを見つける」「音を息で導く」という所に主眼が置き、
その自由度を広げるものとしてこの教本を活用していくと、
音楽表現の幅が広がっていくとても効果的な練習になるものと思います!
【その7】メイズ『Extended Flexibility』
3/13のツイートです!
【その7】メイズ『Extended Flexibility』
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 13, 2021
・スラー、指、アーティキュレーション、インターバルとダイナミクス、唇、と大きい5つのカテゴリー
・スラーでは、変え指とリップスラーとを交互に
・指は、変え指を使いながら3番を多用
・その他色々な側面での「柔軟性」を向上させる pic.twitter.com/LCbl7EnU6R
今回紹介頂いた教本は、レイモンド・メイズの教本、『Extended Flexibility』を紹介しています!
レイモンド・メイズは、ジュリアード音楽院の金管主任教授で、伝説的なアメリカンブラスQTの創設者のようです。
金管奏者に欠かせない柔軟性をさらに効果的に身につけるために開発したエチュードで、全てのバルブ付き金管楽器でも使えます。
パイパースのサイトよりこの著者の教本への思いも引用しますと、
「フレキシビリティとは、様々な状況に対応できる演奏能力」を意味する。トランペットにおけるそのテクニックは様々にわたり、過去そのテクニックを磨くための教本がいろいろ書かれて来た。本書にある練習は、そうした教本に代わるものではなく、演奏の基礎能力をよりアップするためのものである。 毎日、5つのセクションから適当なものを選んで、ほんの数分だけ練習してみることをお勧めする。やり過ぎないように。各エクササイズをバラエティをもたせて練習してみて欲しい。 (レイモンド・メイズ)
と書かれています。
高垣さんの動画の中で演奏されているように、スラー、指、アーティキュレーション、インターバルとダイナミクス、唇、と大きい5つのカテゴリーを練習し、色々な「柔軟性」の向上を目的としています。
バルブ楽器は、音の変化はピストンによって生み出されます。
スラーやタンギング(アーティキュレーション)なども組み合わせると様々な音表現ができる一方で音を柔軟に自由自在に扱うには地道に基礎的な練習が必要です。
この教本では、トランペットの演奏表現で求められる基礎である「柔軟性」に集中して取り組める上でとっても役立ちそうです。
是非、気になった方は購入等検討してみてください!!
購入はこちらのパイパースのサイトから購入できるようです。
内容の一部も閲覧することができます!
【その8】コリン『リップ・フレキシビリティーズ』よりvol.3
3/14のツイートです!
<その8 補足>
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 14, 2021
・楽譜に書かれている、音が上がる時のアクセントや、"whee"は、個人的には無視してやっています(その意味では、本来のやり方ではありません)。特に息でプッシュしたりすることなく、できるだけノーマルにスラスラと行けるように試みています。
赤い表紙が有名な教本!
コリンの「リップフレキシビリティーズ」から!
これはすごい練習ですね…
練習内容と重要視するべき部分はその6と重なるかと思うのでそちらもご参考にして下さい!
この動画で着目したい点は、高垣さんのアンブシュアです。
口輪筋がハイノートに近づくにつれて動きが微細になっています。
理想的なアンブシュアの形と音のコントロールができている状態がこの動画から学ぶことができます。
見た目から真似ていくことは本質的ではないかもしれませんが、
理想的な形で柔軟に高音域も扱える奏法を観ることができるのでこの動画はとっても貴重です!
【その9】シュロスバーグ『日課練習とテクニカルスタディーズ』より1章
3/15のツイートです!
<その9 補足>
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 15, 2021
・最初の数ページは極めてシンプルであり、ある意味一番難しいです…。
・Long Note Drillsという章ではありながら、これだけで色々なことをカバーできます。
・動画はiphoneで録ったままなので、音量のコントラストは差が少なくなってしまっています…。
今回紹介頂いているのは、シュロスバーグ『日課練習とテクニカルスタディーズ』です!
全65ページの教本で、極めてシンプルだが重要な基礎を身につけられる教本となっているようです。
この動画では、1章のLong Note Drillsに焦点を当てられています。
動画をみると一つの章の練習でありながら、様々な練習が織り交ぜられている深い練習であることが分かります。ダイナミクスも含め、まさに日課練習として自身のウォームアップとしても活用しやすそうです。
曽根麻央さんも同教本について基礎練習の一部として使っていると記事を書かれています。
このエチュードの良さとして、最適なダイナミクスの指示があると指摘されています。
低い音をフォルテ、高音をピアノの音量で練習。
無理に高音を出すのではなく、舌の音を支えて無理なく上の音を出す練習を様々な技法と織り交ぜて濃く練習することができるものとなっているようです。
Amazonでも購入できるようでしたが私が観たときは1冊しかなかったので、多く取り扱っていそうなアカデミアミュージックのサイトを紹介しますね。
興味がある方は是非購入してみてください !
→https://www.academia-music.com/products/detail/143792
【その10】チコヴィッツ編纂『フロー・スタディーズ』より
3/16のツイートです!
【その10】チコヴィッツ編纂『フロー・スタディーズ』より
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 16, 2021
・ウォームアップでよく使われる『ロングトーン・スタディーズ(通称フロー・スタディー)』とは別物
・スラーの比較的短いエチュードを集めたもの
・息のフローと音のフロー
・易しいものから徐々に難しく構成されている pic.twitter.com/eqPBimOkdG
今回紹介されていたのは、チコヴィッツ編纂『フロー・スタディーズ』です!
チコヴィッツは元シカゴ響トランペット奏者であり、同時にアメリカ金管教育に多大な影響を与えた方です。
この教本は、なめらかな息の流れを維持しながら、無理のない音域で8分音符や16分音符の旋律パターンをスラーで奏でる40 曲のエチュード集になっています。
教本の中にはチコヴィッツのインタビュー記事を18 ページにわたり掲載されており、すべてのエチュードをCD で聴けるようです!
フロースタディーズという題名のように、息のフローと音のフローに向き合うための練習曲集になっています。
余談ですが、練習曲は基礎的な技術の羅列ではなく、フレーズになっているが故にフレーズを吹くに終わって「練習曲」にならないことも多いのではでしょうか?(私がそうでした)
「何を吹くか」ではなく、「何の為に、どう吹くか」を意識して吹くこと。
このエチュードではスラーの練習曲の中で、息と音を滑らかに流せているか?を意識すること。
その目的において、この練習曲は活用することで真価を発揮するものなのでしょう。
PIPERSのサイトには商品ページはありましたが、現在は在庫切れのようです。
予約受付中のステータスのようなので、興味がある方はお問い合わせください!
チコヴィッツの『ロングトーン・スタディーズ』については高垣さんがnoteにて紹介されています。
こちらも是非ご確認してみてください!
【その11】ゲッカー『ピッコロトランペットのための15のスタディー』
3/17のツイートです!
【その11】ゲッカー『ピッコロトランペットのための15のスタディー』
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 17, 2021
・音階的な動きを主とした、15のパターン
・どのパターンも、4番ピストンを使う低音域からハイFまでを網羅する範囲で、ほぼ全調で
・楽譜以外のテキスト部分も充実
・動画は1~8のパターン(やっつけクオリティーですみません…) pic.twitter.com/cWrcDbV1K8
今回は、クリス・ゲッカー「ピッコロ・トランペット15スタディーズ」を紹介しています!
高垣さんが発売している「ピッコロトランペットの基礎練習」内でこの教材を参考にされている箇所や著者の言葉を引用されていたので、この教本の存在は知っておりました!
・ピッコロ・トランペットのための15のエクササイズ(17ページ)
・レパートリー、スタイル、楽器、マウスピース論(23ページ)
の2つの部分で構成されているようです。
ピッコロはB管とは異なり4番ピストンがあります。
その4番ピストンを活用した音階的な動きのパターンを全てのスケールとコードのバリエーションで実施できるように練習曲が作られているようです。
15あるパターンのうち、1~8のパターンを動画では演奏されています!
著者クリス・ゲッカーの解説文も充実しているようです。
PIPERSで購入することができるみたいです。
ピッコロに関する解説と練習という点では、高垣さん著の「ピッコロトランペットの基礎練習」はとってもおすすめです!
ゲッカーと併せて購入も検討してみてください!
【その12】ドクシツェル『トランペット教本』
3/18のツイートです!
【その12 続き】
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 18, 2021
・動画にはできないほどたくさんの、長い音と音量変化のパターン
・その他、アーティキュレーション、跳躍、リップスラー、リップトリル、音域、など(動画には全く収まらず)
・説明文も豊富かつ名著 pic.twitter.com/4r28NgBBYa
<その12 補足>
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 18, 2021
・ブレスの箇所には「唇をマウスピースから離す」「離さず鼻から吸う」などの細やかな指示があったり、どのような時にどの練習が良いか、がガイドされていたりと親切
・シンプルかつ複合的な要素で音楽的文脈から乖離せず各パターンが成り立っていて、他に類を見ないすごい教本
今回紹介されているのは、チモファイ・ドクシツェル『トランペット教本』です!
ドクシツェルは、ウクライナ出身のソ連のトランペット奏者、音楽教師。ボリショイ劇場の首席トランペット奏者としても活躍していました。
ヴァイオリンやピアノと同じく、独奏楽器としてのトランペットの可能性を実証した点で、世界的に傑出したトランペット奏者の一人といわれるほど、伝説的なプレイヤーだったようです。
これらの演奏からいかに素晴らしいプレイヤーだったかが実感できるかと思います。
総合的な教本として、様々なパターンでの練習が多彩で沢山記載されており、
説明文も豊富に記載されているようです。
ミュージックエイトのサイトに一部サンプルPDFがあり、一つ一つの練習の説明が豊富で丁寧であることがうかがえます。輸入楽譜のため、割と高額で手を出すにはちょっとハードルが高めですが、気になる方は是非手に取ってみてください!
【その13】クィンク『ASAメソード』
3/19のツイートです!
【その13 続き】
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 19, 2021
・ペダルもある
・ベンドもある
・高音域の練習も豊富で、倍音のままで(同じ指のままで)広げていく
・この動画には収まりきらないパターン多数
・中上級者向け pic.twitter.com/WscDqCW3UE
今回紹介の教本は、クィンク『ASAメソード』です!
この教本でびっくりしたのは、googleで検索した所、何もヒットしなかったことです笑
マイナーと思われる教本を取り上げたとツイートされていましたが、本当に高垣さんの知見の深さと広さはすごいなと改めて思いました…
英語で調べてみたところ、Rolf Quinque著の「ASA-Methode for trumpet」という教本のようです。
アンブシュア・ビルディングと高音強化の練習を目的としたもののようで、
高垣さんの動画で紹介されているように、指を交互にした動きで音域を広げるパターンや変則的な動きのパターンでのリップスラーなど、様々な切り口で練習できるようです。
二個目の動画は高音強化の練習を紹介されていますが、基礎がしっかりしている中上級者じゃないと中々つかいこなせない練習になっていて、とても興味深い教本だなと思います笑
購入には海外のサイト(Editions Bimという出版社)から購入が必要です。
sampleもサイトから確認できるので、高垣さんの動画と合わせて参考にしてみてください!
【その14】プログ『トランペット教本』第1巻
3/20のツイートです!
<その14 補足>
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 20, 2021
・第1巻はまるまるウォームアップパターンなので、かなり多くのパターンが提供されています。この動画はそのごく一部です。
・動画には収まりませんでしたが、1巻の後半は短いウォームアップエチュードが30あります。音楽的フレーズ且つウォームアップに適した内容のエチュード。
今回紹介されているのは、Anthony Plog(アンソニー・プログ)のトランペット教本です!
全7巻あり、今回はウォームアップエクササイズとエチュードの第1巻を紹介されています。
【その15】プログ『トランペット教本』第2巻〜7巻
3/21のツイートです!
【その15 続き】
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 21, 2021
・当然ながら、これらの動画で紹介できたのはほんの一部です。
・他の教本には見られないパターンも多く、練習の可能性を広げる教本。
・中上級者向け。 pic.twitter.com/g8qMioGGfN
今回も前回に引き続き、Anthony Plog(アンソニー・プログ)のトランペット教本を紹介されています!
全7巻のうち、残りの第2巻~第7巻の解説をされています。
最後に。 更新本当にありがとうございました!
宣言延長によって生まれたこの企画。
実際の演奏と合わせて教本を紹介頂くこのコンテンツはとっても貴重なものです。
本当にありがとうございました!
是非、復習用としてこの記事も活用頂けると幸いです!
最後に高垣さんの言葉を引用させて頂きます。
→様々な教本が存在しますが、個人的には、教本をただこなすことに振り回されることなく、そもそもの良い音の出し方が結局は最も重要であり、その延長と拡張として教本を扱うことが重要かと思います。
— 高垣 智 Satoshi Takagaki, Tp (@SatoshiTakagaki) March 21, 2021
教本はあくまでこなすものではなく、自らの音のクオリティ、良い音の探求の為に使う。
目的に合ったものや使い方を紹介されているので、
自分の練習の中で、課題に向き合う過程で教本を活用していければ良いのかなと思います。
本当にありがとうございました!
高垣さんのアドバイスをもっと知りたい方へ
高垣さんは自身のホームページでも積極的に発信をされており、深く奏法の基礎に向き合いたい人にとってはうってつけのコンテンツが沢山あります!
高垣智さんのオフィシャルサイトはこちら!
https://www.satoshitakagaki.com/
高垣智さんのnoteはこちら!
他にも、高垣さんが出版されているPDF教材も非常におすすめなので、興味がある方は是非チェックしてみてください!
- 「高音を克服したい人のための練習法」ー11の選択的練習方法と解説ー
- ピッコロトランペットの基礎練習
- クラーク テクニカルスタディーズ1~3 補足的・発展的バリエーション
- タンギングのための12の選択的練習
- 「高音を克服したい人のための練習法」ー11の選択的練習方法と解説ー
- ピッコロトランペットの基礎練習
- クラーク テクニカルスタディーズ1~3 補足的・発展的バリエーション
- タンギングのための12の選択的練習
トラ道でも教材を購入し、レビュー記事を書かせていただいております。
また、より詳しく、1対1で意見を聞きたい!
という方に向けて、時代に合わせた様々な形態でのレッスンも行っています。
対面での1対1レッスン
Zoomなどを用いたオンラインレッスン
演奏の音声や録画を送付しコメントをもらう録音レッスン
- どのような指導をしているの?
- オンラインでも大丈夫なの?
- どのくらいの金額なの?
といった詳しい情報は詳細をご覧ください!
この記事が、あなたのトランペット人生を少しでもより良いものにできていれば幸いです。
最後になりますが、ぜひこの記事を紹介したツイートもRTして頂けると嬉しいです!
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