もくじ
(サムネはDEBSTEPという曲の、通称「金太郎飴」と呼ばれる部分。)
どうもー、はらいちですお願いします。
太鼓の達人って、やったことありますか??
たぶん、やったことない人の方が少数派ってくらい、国民的ゲームですよね。太鼓の達人って。
そんな太鼓の達人に、中学の頃からどっぷりつかり、
ホームセンター行ってマイバチも自分で作って、
[おに]の最高難易度★10を何曲もフルコンしたり、全良も何曲かしたことあるレベルの私が、太鼓の達人の楽曲についてがっっっつり語ろうと思います!!
トラ道には、
あなたが知らないだけで、世間に埋もれている神曲・神プレイヤーを知ってほしい、という強い思いがあります。
この記事では、普通は触れることのないだろう、音楽ゲームのために作られた至極の8曲を、【太鼓の達人】から選りすぐって紹介しますよ。
この記事を見ているのは、トランペットを始めとした管楽器を吹いている人が多いので、そういう目線でも何曲か紹介してます。
度肝を抜かれる曲も出てくるので、ぜひ新しい世界に、レッツド〜〜ン!(真顔)
2分間の芸術。
音楽ゲームの曲って、どの曲もだいたい2分前後に収まるように作られているんです。
なぜなら、人間の集中力は2分前後が限度だからだ、というのをどこかで見ました。
へーそうなんだー、という感じですが、
JPOPや、吹奏楽やJAZZで、2分の曲ってあります?????
なくないですか?ぜんぜん。
JPOPだと、1番終わったくらいで2分経ってしまうし、
吹奏楽で比較的短いマーチとかでも、3分を切る曲は稀でしょう。
これはなんでかっていうと、たった2分じゃ曲に展開がつけられないから。というのが間違いなく1つの理由でしょう。
映画で例えると分かりやすいですかね。
例えば、「君の名は。」「となりのトトロ」とかを2分でまとめられます??
無理ですよね。あれは、2時間かけてストーリーが進むからこそいいんです。
でも音ゲー曲は違う。
必ず、[2分に収める]という制限を背負って生まれるのです。
たった2分の中で、最初から引き込み、劇的に展開し、あっという間に終わったと思われるような曲こそ、音ゲー曲の醍醐味です。
そもそも、普段触れる音楽は、歌詞がある曲ばかり。
歌詞がないインスト曲を聞くとしたら、吹奏楽やジャズ、オーケストラくらいのものでしょう。
そんな中、音ゲーの世界は、独自の文化を持っているのです。
唯一無二のアレンジ、打ち込み音楽の真骨頂、音楽を根底から覆す音楽….
音ゲーという枠組みがなければ生まれなかった曲は、山のようにあるでしょう。
例えるなら、140文字の制限があるツイッターや、俳句、短歌とかと似ているかもしれません。
ほんとうに、奥深い世界ですよ。
じゃあ、前置きは置いといて、曲を紹介していきましょー。
あっという間に終わってしまう、濃密な曲たち
まずは、おそらくみんなも知ってる有名な曲のアレンジからいきますか。
チャーリーダッシュ!
ちょっとでも楽器をかじったことがあるなら、「チャルダッシュ」という、超絶技巧曲を知ってる人は多いはず。
そんなチャルダッシュを、太鼓の達人用にオリジナルアレンジした楽曲が「チャーリーダッシュ!」です。
[チャルダッシュ トランペット]なんかで検索すると、超絶テクニックの動画を多数見つけることができますが….本家が超絶テクニック曲なせいで、これ大変なことになってます。
ロックバンドでのアレンジになっているのですが…
そもそも、クラシック曲のこんな大胆なアレンジを聴く機会がないと思うので、それだけでも新鮮だと思います。
2分ちょいなので、ぜひ一聴してみてください(急いでる方は0:59~どうぞ)。
…てかこれ人間にできるの??
太鼓の達人では、このチャーリーダッシュのような、ユーモアあふれるクラシックアレンジが多数存在します。
(え、、この連符そのまま太鼓で叩かせるの??と思います?
…ぜひYouTubeで譜面調べてみてください。(白目))
他のクラシックアレンジが気になった方は、
「トッカータとフーガとロック」
「美しく忙しきドナウ」
「サーフ・サイド・サティ(エリックサティ「グノシエンヌ」「ジムノペディ」アレンジ)」
「まおぅ(シューベルト「魔王」アレンジ)」
あたりは刺さります。間違いなく。
こういう超クオリティ高くて、かつユーモアのあるアレンジ作ってるアレンジャーさん、絶対作ってて楽しいだろうなぁ…。
次。
χ談(かいだん)
なんでギリシャ文字のχ(カイ)を使ってるのかはいいとして。
太鼓の達人をガチでプレイしている人なら、みな口を揃えて神曲、大好きな曲という、紹介するなら決して外せない曲、「χ談」です。
曲の長さは2分14秒。
1回聴くとわかるんですが、あっという間なんだけど、めちゃくちゃ濃密。
1本の映画を見終わったかのような感覚に陥ります。
おどろおどろしい雰囲気から始まり、焦燥感あふれる曲調。
途中でDUBSTEP調になり、異世界にいざなわれ不安感がより一層高まる。
そうして不安感はどんどん増していき最高潮に達した終盤に待っていたのは、、、
負のエネルギーを全解放したかのような、壮大で奥行きのあるメロディ。
(プレイしてて終盤に入るところで、ドーパミンがドバドバ出るんです。ほんとに中毒性があるほど、叩いてて気持ちがいい。)
2分間の芸術が詰まった至極の1曲です。
音ゲー曲はこういう曲があるから面白い。
次。
燎原ノ舞
太鼓の達人は、太鼓がモチーフになっているため和風テイストの曲がとっても多いのです。
その中でも真骨頂とも言えるのが、この燎原(りょうげん)ノ舞。
燎原とは、火の燃え広がった野原のこと。
曲名だけで、戦国時代の大合戦の真っ最中を彷彿とさせます。
曲調も、琴や尺八・太鼓の音が使われていて、めちゃくちゃかっこいいのですが…
この曲はちょっと特別で、
この曲には、他の曲にはないコンセプトがあるんです。
そのコンセプトとは、
「流れてくる譜面の太鼓の音が合わさってはじめて、曲が完成される」
というもの。
その証拠に、この曲はほんとうに珍しく、作曲者と譜面作成者が同一人物なのです。(こんな曲は数えるほどしかありません)
それを念頭に置いて、太鼓の音ありの方も、改めて聴いてみましょう(他人のプレイ動画を引用させていただきました)。
(むずすぎん??)
和風テイストの曲が好きな方は他にも、
「百花繚乱」
「天狗囃子」
「彼は誰時の誘惑」
「双竜ノ乱」
「春竜 ~Haryu~」
らへんはハマるはず。
百花繚乱は、「もしもツアーズ」のBGMで流れたりしたこともある曲なんですよ。
天狗囃子は…吹奏楽の課題曲2番かな?って曲。
彼は誰(かはたれ)ときいて「君の名は」がピンと来た人、その通りです。あのシーンの雰囲気にもぴったりの、不思議な雰囲気の曲です。
春竜もまたおもしろい曲。RPGのボス戦のような曲調ですが、童謡「さくらさくら」やヴィヴァルディの四季より「春」が曲中で引用されているというユーモアあふれるかっこいい曲です。
ジャズみ・ブラバンみがある曲
トラ道を名乗ってるので、トランペットが登場したり、バックにブラスがいる曲、ジャズっぽい曲をまとめました。
いろんなジャンルから選んだので、一曲でも好みあるといいなぁ。
サンバ・アレグリーア
大学でラテン音楽をやってたので、これはちょっと紹介せざるをえない!!
タイトル通り、ゴリゴリのサンバ曲。しょっぱなからノリノリなキメで幕を開け、そのまま最後まで駆け抜けます。
途中で「アリーバ!!」という掛け声が入るところがあるんですが…
大学1年の時に、サークルにブラジル出身の同期がいたんですよ。そんな彼に、ブラジルの飲み会のコールを教えてもらった時にこの「アリーバ」が出てきました。意味はいまだにわかりません。(白目)
こういう曲調が好きな人、気付いたら体が動いてた人、ぜひけんちゃんかはらいちまでご連絡を。
ラテン曲は、他には
「オブセッション・ラティーノ」という曲があります(どマイナー曲)。
落ち着いたチャチャ曲です。ちゃんとティンバレスのフィルも本格的で結構好き。
Junction
スウィングこそしてない(フュージョンっぽい)けど、完全にジャズとしてセッションできる曲です。
ブラスのバッキングもめちゃくちゃかっこいいし、ビッグバンドでの演奏も想像に難くない。
さっきのサンバアレグリーアもそうだけど、こういう管楽器がバックにある曲は、打ち込みじゃなく全て生演奏なんですよ。めーっちゃ豪華。
ほんと、音ゲー曲なめちゃいかんですよ。
トランペットで実際吹くとしたらめっちゃむずいと思うんだけど、テーマがめちゃくちゃ好きなのよー。
高校の頃から好きすぎてゲーセンでも死ぬほどやった曲。でもリズムむずくて可でまくる。
3piece-jazzparty!
これも超大好きなジャズ曲。
3ピース(ベースドラムピアノ)なのでトランペットはいないんだけど、ほんとに聴いてても叩いてても楽しい曲。
曲自体は1:30くらいしかありません。颯爽とオシャレに流れ去っていくような曲です。今まで紹介してきた中でも最短かも。
ただこの曲も、テーマ間にソロゾーン作ればぜんぜんちゃんとしたセッション曲になるんだよなぁ。。
4piece-JazzPanic!という、この曲の派生曲もあるんです。3ピース+オルガンの4ピースの曲で、3piece~のほうと同じモチーフが使われてたりもします。
喫茶レイン
今まで紹介した中でも、個人的に一番好きかもしれない。この曲。喫茶レイン。
ふと聴きたくなって、ずーーーっとリピート再生してBGMにしてたりする曲です。この記事も、これ流しながら書いてます。ほんとに好き。
多分これ、太鼓やっててもこの曲を知らない人の方が多いんじゃ?ってくらいドマイナーな曲です(2009年を最後にゲーセンではプレイできなくなったみたい。そりゃマイナーなわけだ)。
今まで紹介してきた曲は、全てアップテンポの曲でした。ノリノリのリズムだったり、疾走感があったり。
でもこの曲は、テンポも落ち着いてるし、コード進行もずーーーっと同じ進行一本です(いわゆる丸の内進行。大好き)。
曲名がまずいいですよね。
喫茶レイン。
出張で初めて訪れた、少し寂れた田舎街。
仕事を終えホテルに向かう途中、急な大雨に遭ってしまうんです。
傘もなく、どこか雨宿りしないと…
そんな時に偶然見つけた喫茶店「喫茶レイン」。
寡黙で紳士的なマスターと、愛想のいい御母さんの夫婦で経営されてるみたい。
そんな雰囲気のいい喫茶店で、誰と会話するでもなく。
外から聞こえる雨音とこの曲をBGMに、ホットコーヒーをちびちび飲見ながら、雨が上がるのを待つ、なんとも言えない空気感
そんな絵が浮かびますよね。
…浮かびますよね?(威圧)
ほんとうに大好きな曲なので、いつかこの曲で、セッションしてみたい。
他にも、BGMとして優秀な曲をまとめておきます。
「ドン・エンガスの笛吹き」
「リスドンヴァルナの黄昏」
「月影SASURAI」
「テルミン狂想曲 第42楽章「悲愴」」
「SORA-I アースライズ」
上2曲は、ケルト音楽の良さに気づかせてくれためちゃくちゃ良曲です。真似してみたくて、ティンホイッスルとかバグパイプ買おうか真剣に悩んだレベル。
月影SASURAIに至っては好きすぎて、高校時代に全部耳コピ採譜して、友人のバンドで演奏してもらったこともあります。変拍子とバイオリンがいいんですよ。
テルミン使った曲も面白いですよー。手との距離で音程が変わる不思議なあのテルミンです。
いつぞやの太鼓の達人生放送で、テルミンとドラムのデュオで生演奏してたんですよ、確か。めっちゃよかったなぁあれ。どっかに残ってないかな。
最後にオマケ。曲ってなんだっけ??と思わされた曲
ここまで読んで聴いてくれたあなたは、もう十分、太鼓の達人の奥深さを理解できたはずです。
…と言いたいところですが、ごめんなさい。
ぜんぜんです。
これを紹介してないんですもん。
ドンカマ2000
世の中の人間は、2つに大別されます。
ドンカマ2000という曲と譜面を見たことがあるか、ないか。
このドンカマ2000を初見で見れることに誇りを持ってください。
初登場時、衝撃すぎてTwitterのトレンド入りしたほどの曲です。
初見の衝撃たるや、文字通り、空いた口が塞がらなかったのを今でも忘れられません。
テンポの違うメトロノームが、同時に、何個も、絶え間なく鳴り続けるこの曲。
曲??
なんなんでしょうか。これは。
(作曲は、この曲の他に20曲くらいある2000シリーズを全て作曲しているLindaAI-CUE氏。有名どころだと、さいたま2000とかも彼です。是非調べて沼にはまってください笑)
音楽の無限の可能性を噛み締めて、
この記事を締め括りたいと思います。
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