もくじ
はじめに。
こんにちは、けんちゃんです。
今回はゲーム音楽に引き続き、魅力的な音色を探す旅シリーズで大好きな「クラシック音楽」を紹介します。
「クラシック音楽」という言葉は定義が曖昧ですが、今回は「オーケストラで演奏される17世紀~20世紀の名作と認知されている作品群」とします。
現代作家のクラシック作品は私は詳しくないので省きます。
(もしオススメの作品があれば、教えて欲しいです!理解深めたい)
ではどうぞ!
オススメのクラシック音楽
ラフマニノフ: 交響曲第2番
交響曲の中でいちばん好きなのがこちらです。
特に、第3楽章は美しすぎる。
第1,2楽章で緊張感が上がった状態から繰り出される、第3楽章。
木管の日々、ストリングスのppで徐々に緊張感が高まった状態での高音のフレーズ。全てが感動的。
そして第4楽章のAllegro vivace。
重厚なストリングス、金管のファンファーレ。
フィナーレ部分の、波のように畳みかけてくる輝かしい表現。
全てが圧倒的!本当に大好きです。
シュトラウス: アルプス交響曲 作品64
吹奏楽で強豪(どこかは忘れた)が演奏していたこの曲。
広大な情景が浮かんでくるような、壮大な表現になってて聴いていてとても気持ち良いです。
動画のサムネにもあるように、各シーンごとに22個が複合された交響曲で聴きやすい部類に入ると思います。
解説サイトもあるので、是非見てみるとより楽しさが倍増すると思います!
ストラヴィンスキー: 火の鳥
20世紀のクラシック界に大きな影響を与えたストラヴィンスキー。
春の祭典と並んで、この火の鳥は彼の作品の中でも有名なものの一つです。
強豪の吹奏楽部が自由曲にも選んだりしてますね。
この曲でいちばん好きな箇所は、ラスト。
大団円の箇所です。
pの音量のストリングスが徐々に熱量を上げ、金管のファンファーレへ。
終局にふさわしい、トランペットの輝かしい音。
走馬灯のようになだれかけてくるフレーズ。
背景でなる、轟音のようなバストロンボーン。
痺れます。。。
ラヴェル: 弦楽四重奏
ボレロで有名なラヴェルの作品です。
オーケストラではなく、弦楽四重奏を紹介します。
私がはじめて、カルテットの曲で好きになった曲です。
入り口は、第四楽章を高校の吹奏楽部の同期がクラリネット・アンサンブルで演奏していたのがきっかけです。
第四楽章だけ好きだったんですが、大学で「音楽学」の授業があって
この楽曲の題材に取り上げて第一楽章から聴くようになりました。
本当に4人なのか!?と思わされる、オーケストレーション。
広がりのある音世界。
音の組み立て方次第で、オーケストラとも負けず劣らない感動的な音楽体験は作り出せるんだなと感動しました。
バッハ: フーガの技法 BWV 1080
クラシック界だけでなく、音楽史の中でとてつもない功績を残し、
音楽以外のアーティストにも多大なる影響を与えてきたバッハ。
彼の作品は本当に沢山ありますが、私が一番好きなのが「フーガの技法」です。
バッハの代名詞といえば「対位法」
対位法とは、音楽理論の一つで、複数の旋律を独立性を保ちながら調和した形で重ね合わせる技法です。
「フーガ」はそんな対位法を主体とした楽曲形式の一つで、このバッハの作品はクラシック音楽の最高傑作の一つに数えられています。
音楽に対してある種の「見えない神のような存在」を感じさせるような、神秘的な響き。音の形式・構築によって生み出される浮遊感にも似た没頭感。
未完の作品で、全てがバッハ作ではないと言われてますが
これだけの作品を一人の人間が創造したと言う事実。
世界は広いし、音楽は本当に偉大です。
レスピーギ: ローマの祭り
これも吹奏楽でよく演奏されるクラシック音楽です。
レスピーギのローマ三部作と呼ばれるものの一つ、「ローマの祭り」です。
第1部の「チルチェンセス」と第4部の「主顕祭」で自由曲演奏されることが多いです曲です。
チルチェンセスは、最初からトランペットの魅力満載!
バンダ(別働隊の小規模のアンサンブル)での力強いファンファーレ。
高校に譜面があったので練習してたのですが、
とにかく高いし、フレーズも結構難しい!
けれど、THE・トランペットだぜ!と思わされるかっこいい曲です。
主顕祭は全ての楽器が、独特のフレージングと音色の宝庫です。
こちらは様々な団体の色が感じられて、力の見せ所でもあります。
しかし、難しすぎる!
これを自由曲で演奏するのだから、強豪は本当にすごい笑
最後の踊り狂っている民衆を表現し荒れ狂うストリングスを背景にしながら輝く金管のファンファーレ。
そして最後にアッチェレランドしながらAの音を鳴らすトランペット!!!
何回聴いても心躍る、ワクワクがいっぱいの曲です。
こっちの演奏も力強くて好きです。
ショスターコビッチ: 交響曲第5番
こちらはショスタコーヴィッチの交響曲第5番。
通称「革命」と呼ばれる作品です。
第4楽章があまりにも有名なのですが、是非第1楽章から聴いてみて欲しいです。
クラシックというと中々ストリングスが前面に出てきて慣れていない人からすると楽しみにくいのですが、吹奏楽でもおなじみな管楽器がよく活躍をしているため楽しみやすい交響曲だと思います。
1936年に初演と、クラシック音楽とするには現代よりの楽曲ですが、
古典的な4楽章の形式で純器楽編成になっています。
クラシック音楽で試験的に取り組まれてきた音楽の探求に刺激を受けた中で作成されたからか、一つ一つのフレーズ・音がとても魅力的な楽曲になっています。
ボロディン: オペラ「イーゴリ公」より「韃靼人の踊り」
これも吹奏楽やっている人であれば、一度は聴いたことがあるのではないでしょうか?
ボロディンのオペラ「イーゴリ公」より「韃靼人の踊り」です。
最初の木管群のフレーズ。
オーボエ、フルート、クラリネット全ての音が素晴らしい!
一気に世界観を掴む、とても美しい曲です。
(余談ですが、この動画のフルーティスト、エマニュエル・パユさんのフルートの音は、世界で一番美しいと思います)
ちょっとドラゴンクエストの世界観を感じる、オーボエとイングリッシュ・ホルンのソロ。
後半の盛り上がるワルツ調の部分では、金管の力強い響きと木管・ストリングスの美しい響きが効果的にマッチしてます。
楽曲としては12:31と割と短めの曲なのですが、オペラの場面展開に合わせた多様な表現がいっぱい詰まった楽曲になっていてどんどん引き込まれます。
クラシックの音楽の中で大好きなものの1つです。
最後に。クラシックの楽しさとは?
今回は、自分の好きなクラシック音楽を紹介しました。
クラシック音楽の楽しさは何か?
一言で言うと、「同じ作品で時代を超え、共通の言語として様々な演奏を聴けること」だと思います。
ジャズのスタンダード・ナンバーと一緒ですね。
ジャズほどは自由度はないですが笑
同じ曲でも、テンポの違いや音色の違い、熱量の違いがあります。それをクラシックを知っていることで、団体ごとの違いや差異を楽しむことができます。
この交響楽団のこの音が好きだな!とかが楽しめるわけです。それが一番の魅力だと思います。
この楽しみ方は吹奏楽にも言えると思います。
特に今回紹介した楽曲の大半は、吹奏楽でもアレンジされて取り入れられた楽曲が多いです。
吹奏楽からクラシック音楽へ。
クラシック音楽から吹奏楽へ。
そういった音楽ジャンルの垣根を超えた交流から
新しい音楽の楽しみ方もどんどん生まれてくるのだと思います。
(個人的には、かっこいいジャズももっと吹奏楽と交流して欲しい笑)
是非、今回のをきっかけにクラシック音楽に興味を持ち、自分なりの楽しみ方を身につけていってもらえたら嬉しいです。
ありがとうございました!
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