もくじ
はじめに。
こんにちは、けんちゃんです。
今回はクラシック界の超絶技巧を操るイケメン・トランペッターを紹介します。ロシア出身のSergei Nakariakov(セルゲイ・ナカリャコフ)です。
高校の吹奏楽部時代、トランペット経験者の同期に紹介してもらったのがきっかけで出会った素晴らしい演奏家です。
Clifford Brownと同じくらい、CDを買って聴き込んだ思い出があります。
そんなナカリャコフさんを紹介していきます。
Sergei Nakariakov(セルゲイ・ナカリャコフ)の略歴
Sergei Nakariakov(セルゲイ・ナカリャコフ)は、1977年にロシア第四の都市である、ニジニ・ノブゴロド(Nizhnij Novgorod)に生まれました。
音楽一家の家庭に生まれ、幼少の頃からピアノを学んでいましたが、9歳の時に交通事故がきっかけでピアノを断念。その後から父親の指導の元でトランペットをはじめました。
はじめてからすぐの10歳の時にオーケストラと初共演をし、14歳の時にはザルツブルグ音楽祭でデビューを飾っています。
既に幼少の頃から頭角を現した天才プレイヤーだったようです。
15歳の時に、現在はWarner Music Groupのテルデック・インターナショナルとと専属契約を結び、CDデビューをしています。
吹奏楽専門誌の「バンド・ジャーナル」にも取り上げられており1998年のNHK朝の連続テレビ小説「天うらら」のテーマ曲「うらら・イン・ザ・スカイ」を演奏しています。
Sergei Nakariakov(セルゲイ・ナカリャコフ)の演奏
彼の超絶技巧がどういうものか、フランクに感じられる動画が彼が愛用しているAR Resonance という楽器の試し吹き動画です。
恐ろしく正確で美しいタンギングの演奏を聴くことができます。
凄すぎて笑ってしまいます。笑
ちょっと下向きに楽器を構えて吹いている姿が特徴的です。
ハイドンの交響曲の一フレーズを吹いている姿は、優雅で余裕な輝かしい音を吹く姿はまさに「貴公子」といった風格です。
次に紹介したいのは、チェロのコンチェルトをフリューゲルホルンで演奏するという、彼にしか出来ないのでは?と思う楽曲です。
「Cello Concerto No. 1 in C Major, Hob. VIIb:1: I. Moderato」という曲です。3楽章まであります。
実際に吹き始めるのは、1:18~あたりからです。
「フリューゲルホルンってこんなに深くて、豊かな音なの!?」と度肝を抜かれるはずです。
彼がこの当時使っていたフリューゲルホルンは、Antoine Courtois(アントワンヌ・クルトワ)というメーカーの楽器です。
ピストンが普通3管までの所が低音の演奏を可能にするために第4管がついています。
こんな感じの楽器です。
チェロのコンチェルトをフリューゲルで演奏するということは、チェロの音域で演奏するということになります。
普通のトランペット/フリューゲルホルンでは演奏しにくい音域やフレージングを豊かに、朗々と演奏するこの楽曲は感動ものです。。。
この楽曲に触れてから、フリューゲルホルンの音の響きにハマり、勝手に高校のフリューゲルで練習しまくってました。笑
こちらはライブ演奏の方です。
次に紹介したいのは、のだめカンタービレなどで有名になった「Rhapsody IN Blue」と「Variations on the Carnival of Venice」です。
どちらも「Ravel, Gershwin, Bernstein & Glazunov: Trumpet Works」というアルバムに載っている曲です。
彼のCDで私が最初に買ったCDに入っている曲で、高校生の時ipodに入れて何回も聴きまくりました。
高校生の時は吹奏楽をやっていてJazzには目覚めておらず、クラシカルな演奏方法に執拗な憧れを抱いていました。
滑らかに美しく吹いているこの演奏を聴いて、ひたすらにスケール練習とタンギング練習をやっていた記憶があります。
最後に。
Sergei Nakariakov(セルゲイ・ナカリャコフ)の演奏は、クラシック・トランペットにおける現代の最高峰だと思います。
ジャズの演奏と違い、クラシックは割と分かりやすく音が違います。
煌びやかで輝かしく広がりのある音が楽しめます。
彼は自らのyoutubeチャンネル(文字リンクから飛べます)に今回紹介していない自らの楽曲を載せているので、是非足を運んでみてください!
(最近、あげられたトランペット演奏に関する質問に回答している動画は、英語ですが参考になるはずです!)
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