メンバーの思い

BLUE GIANT – コロナ時代に、人生を最大熱量で走り抜くための必読マンガ。

どうも、トラ道運営メンバーのひとり、マッツです。

今日は、みなさんにオススメしたいマンガのお話。

コロナで気がふさぎがちな今だからこそ、最大の熱量で生きていくために必読のマンガをみなさんに紹介します。

人生で大事なのって、走り続けることじゃなくて「また走り出せること」だと思うんです。

唐突ですがみなさん、熱量100%で生きてますか?

「おいおい、暑さでおかしくなったか……?」

そう思うのも無理はないですが、とりあえず話を聞いてやってください。

最近、自分の人生の熱量について考えるようになってきたんです。

というのも、最近は自分を意識的に駆り立てないとなかなか目の前のことに対して熱量が出てこないことが多くなってきていて。

こういう記事とか書いてても、すぐyoutube開いてお笑い動画を見ちゃったり。

そしてひとしきり見たあとに、

「なにやってんだろうな~自分……。」

と激しく後悔します。

ようは集中力が続かなくなってきたという問題で、

それは年齢を重ねるごとにどうしても出てきてしまうからしょうがないっちゃしょうがないんですけどね。

でも、思えば昔から自分は「一人でずーっと走り続けられるタイプ」ではありませんでした。

走っては疲れて休み、脇道にそれ、

また走ってみる……っていうサイクルを繰り返してきました。

正直、そんな中途半端な自分の生き方が情けないなーなんて思うこともあります。

でも、これはこれで自分の「生き方の戦略」だとも思っていて。

すぐ疲れてしまうのも、「決定的に自分を壊してしまうリスクが少ない」と考えればメリットなのかも?とも思います。

なんだかダラダラと書いてますが、ここで伝えたいのは、

疲れて休むことや、一つの道に長く集中できないことを情けないと思わなくていい。

ってこと。

人にはその人なりの進み方のペースがあります。

一番走りやすいスピードで、最終的に完走できてればいいんです。

ただ、立ち止まってしまったあとに

「また走り出す」ためのエネルギーをどこから補給してくるか?

は誰にとっても重要な事だと思います。

そして、その走り出しのエネルギーが強く確かなものであるほど、

走っている最中の熱量も強く、長い時間走り続けられると思っています。

さて、ここからが本題です。

自分の場合、そのエネルギー源のひとつがマンガでした。

葛藤しながらも、ひたむきに生きるマンガの主人公たちに勇気をもらって、

自分自身の人生マラソンをまた走り出すエネルギーにしてきたんですね。

そして、そのエネルギー源としてのマンガの中で、マッツがみなさんに一番読んでほしいのが……、

「BLUE GIANT」というマンガです。

ブルージャイアントは、一言でいうと「登場人物全員が全力で生きてる」マンガ。

BLUE GIANTは、ビッグコミックで連載している石塚真一さん作のマンガです。

主人公の宮本大(以下、ダイとします)がテナーサックスで「世界一のジャズプレイヤー」になるために奮闘するジャズの漫画なんですが、

もうとにかく登場人物たちの「生きるエネルギー」がすごい。

ジャズ漫画なので、もちろんジャズに関するいろんな知識や描写が出てきますが、

正直自分が推したいのは音楽漫画としての優秀さじゃなくて、

人間の生き様、生きるエネルギーをまっすぐ届けてくれる

ってところにあります。

読んでもらえば伝わると思うんですけど、もうほんとにね、出てくる人たちみんな、とにかくまっすぐ生きてる。

そんなこんなで登場人物みんな好きになります笑。

んで、普通そういう「いいやつばっかり出てくる漫画」って偽善的で白々しく感じてしまうことが多いんですけど、

BLUE GIANTはなぜかそういう白々しさを感じさせないんです。

たぶんそれは、登場人物全員が

「音楽の素晴らしさ」を信じてるっていう部分でつながってるから

だと思っていて。

ひたむきに生きるっていうプロセスが、みんな音楽を全力で楽しむっていう目的につながってるので、不自然に感じないんです。

主人公ダイから、圧倒的なエネルギーをもらえる。

たとえば、主人公のダイ。

こいつの熱量がほんとにすごいんです。

生まれてからずーーっと最大火力みたいなやつ。平熱42度。

高校時代に始めたテナーサックスに文字通り人生を捧げる、天性のジャズプレイヤーです。

そう聞くと、

「あーはいはい、天才で無双するタイプの主人公ね。」

と思いますよね。

そうなんです笑。

間違いなくコイツは天才です。無双です。

読んでいても、明らかに自分とは別次元の生き方をしている存在だなーと思います。

でもね。

だからこそ、彼からもらえるエネルギーって圧倒的なんですよ。

このダイっていう主人公は、言ってしまえば太陽です。

無限にエネルギーを出し続ける太陽。

太陽って正直、あまりにも強すぎる熱をうっとうしく思うこともありますけど、

だからといって「消えてなくなれ」って思う人は少ないですよね。

それは、自分自身が太陽からなにかしら恩恵を受けているから。

植物が光合成をするように、太陽から生きるための動力源をもらっているから。

作中、ダイのサックスへの一途さに影響を受けて生き方を変えていく人たちが何度も出てきます。

あるいは、自分自身の生き方を否定せずに、ひたむきに生きていこうと決意する人たちが出てきます。

それは、ダイによって

自分の中の「起き上がる力」が発揮されたから

だと思うんです。

生きてると、色んな理由で「もういやだ。起き上がるのもしんどい……。」ってなるときがあります。

受験で失敗した時。失恋した時。

だれかに嫌な言葉を自分自身が言ってしまった時。

そんなとき、人って防衛本能でそういう現状を「眠ったまま」封印してしましまいます。

臭いものにはフタみたいな感じで、自分にとって都合の悪い感情をなかったことにするんですね。

自分も、くだらないプライドにしがみついて、友人や家族に向かって思ってもいない嫌味を言ってしまうことがあります。

そんなとき、自己嫌悪で死にたくなるんですけど、

そういうのが続いていくと次第に「もう自己嫌悪するのもめんどくさい」みたいな気持ちになっていくんですよ。

そして、その感情を無理やり眠らせてしまって「自分が悪くても感じないようにする」状況を作ってしまいます。

これ、心の防衛本能としてしょうがないとはおもいつつ、

本当に危険だなーと思ってます。

ブルージャイアントに出てくる登場人物たちも、いろんな理由で「眠ったまま」の人たちです。

でもそんなとき、ダイがいきなりカーテンをシャーっと開いて、眩しい太陽の光のもと満面の笑顔で「起きて、おれと行こうぜ!」と言ってくれる。

それが、その人達にとってどれだけ救いでしょうか。

彼らがひたむきに生きられるのは、ひとつは間違いなく自分自身の力ですが、もうひとつはダイという圧倒的な太陽の存在があるから。

そして、それを読んでいる私達もダイによって無理やりカーテンを開けられます。

その度、「ああ、起きなくちゃな!」って思えるんです

彼のまっすぐさに、「しょーがねーなー」とかいいながらも、自分自身もまっすぐに生きようと思える。

そんなところが、BLUE GIANTのもつ一つの大きな魅力です。

自分は間違いなく、そんなダイの強引さに救われてきました。

凡人だからこその「ひたむきさ」に勇気づけられる。

それから、個人的にそれ以上にBLUE GIANTの魅力だと思っているのは、

ダイによっていい意味で人生をかき乱されてしまった登場人物たちの生き様

です。

自分の才能の限界と闘いながら、それでも必死に夢に向かってもがく人。

あるいは、挑戦することすら忘れて半ば夢を諦めてしまった人たち。

そういう人たちが、ダイとの関わりによって、変わっていくんです。

個人的にここがめちゃくちゃ胸アツポイントで、BLUE GIANTの真髄はここにあると勝手に思っています。

例えば、主人公ダイの高校時代からの親友で、一緒に上京してきた玉田ってやつがいます。

コイツがあるきっかけからドラムを始めるんですが、

組んだバンド(ダイと、雪祈というピアニスト)のメンバーに要求される水準が高すぎて、もう精神フルボッコになるんですね。

でも、玉田は諦めない。

何度も何度も、とにかくドラムを叩き続けるんです。

狭いアパートの部屋に電子ドラム置いて、一日中ずーっっとトコトコトコトコ叩き続けるんです。

「自分にできることはこれしかない」って。

もうそのシーン見てると号泣しそうになります。

ああそうだよなあ、と。

天才だけが音楽を楽しめるわけじゃないよなあと。

凡人だって、やれるところまでやってやろうぜ、と。

自分はそんなところに感情移入して、めちゃくちゃ勇気をもらってます。

天才と凡人っていう区切りって、なんか人の可能性を狭くしてしまっているようで好きではないんです。

でも、悲しいことに音楽の世界って、間違いなく「天才とそうでないやつ」ってのが存在すると思います。

聴く人すべてを魅了して、あっという間に世界に羽ばたいていく天才がいれば、どれだけ努力しても日の目を見ることのない人もいる。

自分はLupeというバンドをやっています。

そのバンドでは自分たちなりに最大限いい曲を作っているし、いい演奏をしているつもりなんですが、

やっぱり上には上がいるというか、「もうホント、なんでこんな曲思いつくの?なんでこんな演奏できるの?」っていう人たちが世の中にたくさんいて。

それと自分を比較してしまって、気落ちすることがけっこうあります。

自分って凡人だなー、と。

それでも。

天才も凡人も、根っこのところでは「音楽の素晴らしさ」を信じているという点でつながってる。

だからこそ、天才の音楽も凡人の音楽も、胸を打つ。

音楽の前では、誰もが丸裸で、一生懸命だから。

そんなことを、BLUE GIANTは教えてくれます。

ブルージャイアントは、疲れ切って倒れたときに起き上がらせてくれる親友のようなもの。

疲れ切ってもう何もしたくない時。

自分の才能のなさと中途半端さに嫌気が差して自暴自棄になっている時。

生きてればそんな時があるのは当然だし、そうなってしまう自分を否定する必要もないと思います。

だけど、せっかく限りある人生を生きるなら、できるだけ早く「起き上がって」ほしいなと思います。

走り出してほしいなと思います。

そして、

走り出すときは熱量100%で走ってほしい

ブルージャイアントはそんなとき、そっと肩を貸してくれる。

「一緒に走ろうぜ」と言ってくれる。

そんな親友のような存在です。

つまずいたら、この言葉を。

ちなみに、ノンスタイルの井上さんがBLUE GIANTの紹介動画をあげてます。

作者の石塚さんの経歴を含めて分かりやすくまとめているので、興味湧いた方はぜひこっちも見てみてくださいな。

BLUE GIANTには、ダイが単身ドイツ・ヨーロッパに乗り込んで奮闘する「BLUE GIANT SUPREME」っていう続編もあります。

どっちも面白いのですが、自分はやっぱり日本編が好きですね。

……。

いや、やっぱどっちも大好きだわ笑。

もうとにかくね、一度読んでみてほしいです。

結局のところ読まないとわからないから。

保証します。

間違いなく、あなたの人生にいい影響を与えてくれる漫画です

これからの人生、ことあるごとに自分を支える拠り所となってくれます。

この時代、社会全体がなんとなく疲れきっていて、

行動したいけど出来ないみたいなムードが蔓延しています。

だからこそ、

いつかまた走り出すときのために、心のエネルギーを補給しておくのはどうでしょうか

そういう意味でも、読んでおいて損はないマンガです。

読みましょう!

そして、一緒にBLUE GIANT談義をしましょう!

好きな登場人物ランキングとか作りましょう!

無料立ち読みできるサービスもあるので、まずはぜひ読んでみてー。

コミックシーモアでBLUE GIANTを無料立ち読みする!

もしよかったら感想を聞かせてくださいね。

感想いただけたら、必ず返信しますので!!

それでは、いい音楽ライフを。

マッツでした。

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