もくじ
奥深き、音色の世界
こんにちは! けんちゃんです。
最近、引っ越しをしてから近所にスタジオが徒歩圏内にあることに気づいたので定期的に通いながら、受けているレッスンの復習や個人練習をしています。
音楽的な時間を増やせるようになってきてとっても嬉しい状況です!
レッスンを受け始めてからか、自分自身の音色や表現について昔よりも自覚的になってきている気がしています。
音楽を志す者として、自分としての表現や音色に対して真剣に向き合っていくことはずっと続く者だと思うのですが、今までとは違う壁とワクワクがあって、練習が楽しくなっている日々です。
今回は表現を支える上でとても重要な音色が、トランペットとは思えない音色のトランペッター5選を紹介します!
新しい音楽体験と共に、自分自身の音楽表現・景色を広げるきっかけになったら幸いです。
Arve Henriksen
最初に紹介したいのは、ノルウェーのトランペッターArve Henriksen(アルヴェ・ヘンリクセン)です。
独特な音色と奏法で不思議な世界観を作り出しています。
はじめて彼の音楽を聴く人は、「これ、本当にトランペットの音なの!?」と驚くこと間違いなしです。
聴いていると、今不思議な森の中に迷い込んだような、異次元の空間に放り出されるような音楽体験をすることができます。
Free Musicという即興音楽が主体なので、曲として聴くとなると最初はハードルをかんじるかもしれません。
ですが、彼の奏でる音色に耳を傾けてその不思議な音楽体験を是非、試みてみてください! きっと何か得られる気づきがあるはずです。
Michael T. Otto
次に紹介するのが、Michael T. Otto(マイケル・オット)さんです。
彼の音の特徴は、柔らかく人の声のような音。 kuhlohorn(小さなフリューゲルホルン)の使い手で、オペラ歌手のような高音や響きを奏でています。
Stubenjazzという形式での演奏活動をされている方で、Arve Henriksenと同様に中々に最初はびっくりする音楽かもしれません笑
この方の音楽も普段の吹奏楽やスタンダードジャズでは出会わない音世界になっています。
3つめの動画では、Serpent(セルパン)という金管楽器の一種を扱った演奏も行っています。
音楽ジャンルを超えた「音」の芸術として、中々聞きなじみない音色を沢山楽しめる楽曲になっています!
Kenny Wheeler
次に紹介をするのは、Kenny Wheeler(ケニー・ホイーラー)さんです。
大学時代に所属していたビックバンドのサークルで、先輩たちが大学祭で彼の曲をやることをきっかけに知りました。
一気に彼の音色、それもフリューゲルホルンに引き込まれました。唯一無二の暖かい音をしています…
ハイノートの音色もソプラノ歌手のファルセットのように、苦しくなく、心地よい中で音抜けするとても美しい響きを出します。
どこか重心がふわっとした音をしているのですが、ものすごく正確なリズム感でフレーズを奏でている為、とても不思議な音楽体験になっています。
是非、一度は彼の音色を聞いてみて欲しいです!
Ibrahim Maalouf
次に紹介するのが、Ibrahim Maalouf(イブラヒム・マーロフ)さんです!
彼の代名詞は、四分音を出すことができる「微分音トランペット」。
微分音トランペットとは、アラブやインドの伝統音楽で登場する微分音(平均律において半音より狭い音程)を表現するために開発された特注のもので、操れるのは彼とその父親のみという楽器です。
その特徴的な見た目と、彼だから出せるニュアンス・響きはすごく惹きつけられます…
物悲しく咽び泣くようなサウンド。 揺れ動く中でもフレーズとして耳に残る、中東系の音感。
トランペットという楽器での表現を超えた、人の声で歌っているような唯一無二の音です。
バックバンドもエレキギターのギラギラしたサウンドが全面に出てきていたりして、とってもかっこいい曲ばかりです! 是非、彼の音楽世界に触れるきっかけとして以下3曲を聴いてみてください!
Cristián Cuturrufo
最後に紹介するのは、Cristián Cuturrufo(クリスチャン・クルータールーフォ)さんです!
力強いラテンの響きと、一方で柔らかく温かい音色で包み込む表現の両輪を兼ね備えたプレイヤーです。
ラテンのギラギラとした輝かしい響きのトランペットとはちょっと異なり、柔らかさを兼ね備えつつ、熱量は同じくらいあるかっこ良い音色をしています。
情緒豊かで、耳に残る存在感のある音で魅せてくれる演奏を沢山残しています。
これだからトランペットの世界は面白い!
トランペット!? 特色ある音で魅了するトランペッター5選を紹介しました!
いかがだったでしょうか? 改めて彼らの演奏を聴きながら記事を書いたのですが、本当にトランペットの世界は面白いな!と改めて強く思うきっかけになりました。
美しいトランペットらしい響きも素晴らしいですが、個々人の個性が光っている演奏も、代えがたいくらい素晴らしいものです。
今回の記事が新しい音楽世界を広げるきっかけになれば幸いです!
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