もくじ
「トラ道の役割を、一言で表すとしたらなんだろうね。」
いつもの会議の中で、そんな話題が出ました。
これまで、誰かの役に立ちたい、そうすることで自分たち自身が幸せになりたい、そんな思いでトラ道を運営してきました。
いつの間にか、公開した記事は60を超え、嬉しいことに出したコンテンツに対してポツポツと反響も頂いてます(感謝されること以上の喜びってなかなかないもんですよ、本当に)。
積み上げてきたことは、間違っていない。
それは確か。
でも、正直なところ今までのトラ道の歩みは、全部「本当のスタートのための準備運動」にすぎなかったんです。
自分たちにできることは何か?そして、やっていて本当に楽しいことはなにか?を模索するために、いろんなことを試していた、という感じ。
そのための、60記事。
その中で見えてきたものは、「トラ道が、支えてくれるみんなのためにできることはなにか?」ということへの、(現段階での)究極の答えでした。
トラ道の社会的価値を、言葉にする。
以前、「アンサングヒーローズ」という、トラ道が大切にしたい信念について記事にしました。
「歌われないヒーローたち」、つまり悩みを抱えるトランペッターたちに、トラ道ができることをし続けること。それがトラ道のミッションであり、心の支えにすべき信念です。
トラ道がすることはすべて、この「アンサングヒーローズ」の信念が裏側にあります。
これは、「トラ道が何を信じて行動しているか?」という次元の話。
だけど、会議で出てきた問いは、
「その結果、トラ道はどう人に役立つのか?」という、より実際的なレベルの話でした。
トラ道の社会的価値を、どう言葉にするか。
それはつまり、自分たちが積み上げてきたこと、そしてこれから積み上げていくことの真価を言葉にするということ。
つまり、めちゃくちゃ大事なこと。
「こりゃ、簡単には決まらないなー。」
自分は、心の中でそんな言葉を呟きました。
しかし、そんな独り言は、我らがブレイン・はらいちの一言によって一瞬で無に帰しました。
「触媒、なんだよね。」
誰かと誰かをつなぐ、触媒になる。
はらいち:「触媒、だと思うんだよね、ぼくら。」
けんちゃん、まっつ:「ほう?」
はらいち:「いや、触媒ってあるじゃない。化学反応とか起こす時に使うやつ。」
けんちゃん、まっつ:「うん、あるね。」
はらいち:「触媒の性質って面白くてさ。触媒があると化学反応がとてもスムーズに進むんだけど、反応している最中、触媒そのものは変化しないんだよね。」
けんちゃん、まっつ:「へえ〜。」
はらいち:「触媒そのものは反応に影響を及ぼさない。だから反応しあう物質と比べると、全然目立たない存在。でも触媒があると化学反応がとても気持ちよく進んでいく。これって、トラ道そのものだと思うんだよ。」
「片方に、トランペットの悩みを抱えるたくさんの人たちがいる。そしてもう片方に、素晴らしいトランペットの技術と思いを持っているプロたちがいる。ぼくらは、その両方をつなげて、良い化学反応を起こす手助けをする。」
「つなげる役割のぼくらは、はっきり言って目立たないし、評価もされにくいかもしれない。でも、その役に徹するからこそ、自分たちにはできないことでもその能力を持っている人につなげることで形にできるし、一つのことに縛られずに、自由にいろんな人の架け橋になることができる。ぼくらにできることは少ないけど、できる人につなげることだったら、ぼくらでもできる。」
「だから、トラ道の役割は、触媒になることだと思う。」
けんちゃん、まっつ:「……それじゃん。」
そう、「できることが圧倒的に少ない」というのは、まさにトラ道存続に関わる最も重大なテーマでした。
ぼくらはプロではない。
それどころか、トランペットが吹けるのは発起人であるけんちゃんただ一人。
そんなぼくらが、トランペットに悩みを抱える多くの人に対して、いったい何ができるんだろう?
その思いは、常にぼくらの心の内にあったことでした。
だけど、「触媒」という考え方は、その「できることが少ない」という現実を逆手に取って、「できる人につないでいく」という役割に変えていく魔法の言葉でした。
理系出身のはらいちらしい、とても現実的で誠実な発想だな、と思います。
「理系用語で初めて良いこと言えた気がするw」
冗談を言う彼の内側の、熱い思いが見えた気がしました。
こうして、難しいと思われたトラ道の役割を言葉にする、というミッションは驚くほどあっさりクリアできました。
それは、はらいちの素晴らしい発想があっただけでなく、トラ道が積み上げてきたこれまでの歩みの中で、一人一人が抱いてきた思いと「触媒」という言葉が、ぴったりハマったからなんだと思います。
トラ道、本当の始まりの合図。
さて、改めて宣言します。
ぼくたちトラ道は、触媒です。
トランペットを愛し、音楽を愛すすべての人たちどうしをつなぎ、良い化学反応を起こすための、触媒です。
今のところぼくらにできることは、それだけです。
だから、精一杯その役割を担います。
素晴らしいトランペッターを見つけ、彼ら彼女らがもっと輝けるように、幸福になれるように発信や手助けをしていきます。
トランペットの悩みを抱え、苦しんでいる人たちに、彼ら彼女らの悩みを解決してくれそうなあらゆるコンテンツやプロを見つけて紹介します。
そのほか、トラ道が触媒となって起こせるあらゆる化学反応を起こしていきます。
これが、ぼくたちが社会に対して提示する覚悟であり、ぼくらの役割そのものです。
この役割を貫いて行った先には、「トランペットを楽しくやりたいなら、とりあえずトラ道に相談してみる。」という未来が待っていると本気で信じています。
悩みを抱えている時にも、楽しさを共有したい時にも、トラ道を介していろんな人、場所につながっていく未来。
そして、ぼくらはその未来が夢物語でないと確信しています。
だって、世界には素晴らしいトランペッターがたくさんいる。
あなたのその悩みも、もっと楽しくやりたいという思いも、受け止めて解決してくれる人が必ずいる。
それを信じているから、ぼくらは触媒という役割に徹し切れるんです。

自分自身を幸せにするために、みんなにお願いしたいこと。
トランペットを練習している人たちへ。
もし困っていることがあって、なかなか周りの人に相談しにくいようなことなら、まずはトラ道に相談してみて欲しいんです。
あなたの悩みが解決できるように、トランペットがもっと楽しくなるように、全力を尽くしてサポートします。
LINEでも、このサイトの質問フォームからでも、TwitterのDMでも、なんでもいいので、まずは相談してみてください。
どんな些細なことでも構いません。
↓LINEを使う方はこちらから友達登録お願いします。

そして、トランペットを吹き続けてきたプロの人たちへ。
あなたの技術や知識で、救えるたくさんの人たちがいます。
そしてきっと、あなた自身も、もっともっと楽しくトランペットが吹ける未来が待っています。
そのために、ぼくたちトラ道は触媒になります。
あなた自身のコンテンツやノウハウ、あるいは演奏そのものを、もっともっと知ってもらうための手助けをさせてもらいます。
あなたたちが、主役です。