もくじ
著名な数々のバンドで大活躍! 現代を生きる、至高の詩人
今回は、Tom Harrell(トム・ハレル)さんを紹介します!
1946年、アメリカ合衆国イリノイ州出身。 スタンフォード大学で学位取得後、アメリカのジャズ界に大きな変革と影響を与えたStan Kentonのバンドに参加。 その後、Woody HermanやHorace Silverといった音楽史に残る著名なプレイヤーのバンドで活躍し、現在は自らのバンドを率いて創作活動を行い、2018年にはJazz Journalists Associationが任命したベストトランペッターの称号を受賞しています。
大学生の時、丸の内にあるCotton Clubでライブのために来日しており、初めてジャズクラブでライブを聴きに行ったプレイヤーです。
学生には高い金額で結構勇気がいったのですが、とにかく生で聴いてみたいという欲求で一人、最前列で聴いた思い出があります。
やさしく語りかけるような、美しいフレーズ。 一方で縦横無尽に激しく流れるようなフレーズ。
短い時間でしたが今でも鮮明に記憶に残っている最高の経験でした!
そんな彼の演奏を紹介していきます!!!
Tom Harrellの名演奏
There will never be another you
最初にどうしても紹介したいのがこちら! Harrellさんの演奏で何十回と聴いてきた最も好きな演奏です。
シンプルなギターとのデュオ演奏なのですが、シンプルであるが故に深い音楽性と歌心溢れるフレージングをストレートに味わうことが出来る名演です。
以下の動画はこの演奏を譜面に起こしている動画です。 こちらも参照しながら、聴いてみてください!
Invitation
次に紹介するのはジャズスタンダード曲の一つ、Invitationの演奏です。
fast swingの楽曲の中であっても、語りかけるように紡がれた8分音符の羅列。Harrellさんらしい音運びによるうちに秘めた熱い情熱から繰り出されるフレージング。
Invitationの数ある名プレイヤー達の演奏の中でも随一でかっこ良い演奏です!
Invitationはミラノ出身のシンガー、Eva Simontacchiのアレンジバージョンでもソロを演奏しており、こちらもめちゃくちゃかっこ良いので聴いてみてください!
Milestones
最後に紹介するのは、こちらもジャズスタンダード曲の定番の一つ。Milestonesです!
Harrellさんのソロは音色、メロディどちらも選び抜かれ、考え抜いて紡がれた芸術的なアドリブが多いです。 今は削除されてしまって聴けなくなってしまった昔あったMilestonesでのソロが圧倒的で、ジャズを極め抜いた姿はこんなにも美しく、人の心を動かすのか!と感動したことを覚えています。
それは実際に生で聴けたという経験があったことも大きいかもしれませんが、今回紹介している2つの動画からそのエッセンスを多分に感じることができるはずです。
本当に素晴らしい演奏家です…!
Tom Harrellの動画保管庫
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楽しく拝読させてもらいました。トムさんとは20年来の付き合いで、この間も少しメールで話をしました。このサイト、ジャンル関係なしに色々なプレイヤーを取り上げてるのが良いです。まだ紹介されてないラッパでオススメな人を少し上げますね。
Carl Saunders, Ron Stout, Woody Shaw, Chet Baker, Franco Ambrosetti, Jukka Eskola, Anders Bergcrantz。
ご連絡遅くなりました! ブログにコメント頂きありがとうございます!!!
トムさんとお知り合いなんですね! Cotton Clubで聴いたトムさんの演奏はいまだに忘れ難い、素晴らしい経験でまだ元気に活動されていることが本当に嬉しい限りです。
おすすめな方をリストで共有もいただきありがとうございます!!! 私もまだ聴いていない方がたくさんいるので、聴いて記事にさせていただきたいと思います!!! ありがとうございます!