もくじ
トランペットを独学で始めることについて
トランペットという楽器はとても魅力的です。私も2023年をもって始めてから14年目になりました。全然飽きることなく、まだまだ伸び代と探求できる幅がある状態で楽しみがいに溢れています。
この記事では「トランペットを独学で始める方法」について私の体験談も踏まえて情報をお伝えしていきます。
特にトランペットに興味があって始めてみたいと思っているが、どういう風にやっていけば良いかわからない人向けに情報を整理しています。社会人だと独学という選択肢をとりがちなので、その観点での意見もお伝えします。
結論から申しますと、「完全独学はせず、定期的にレッスンを受けながら練習する」独学をお勧めします。 なぜなら、トランペットなどの金管楽器は他の弦楽器や木管楽器に比べても音を出す際に変な癖を身につけやすいためです。音を出すという入口にその後の楽器演奏ハードルを左右する関門があるため、初心者ほどプロ奏者などに教わる必要があると考えています。
詳細は後半でも解説するとして、この記事では以下の情報をお伝えします。
- トランペットをはじめるために必要な準備
- トランペットの練習方法・場所
- トランペットの上達プロセス・ハードル
- トランペットを続けるためのメンタル面の維持方法
などについてお伝えしていきます。
トランペットをはじめるために必要な準備
トランペットをはじめるために必要な準備を紹介します。
この記事では基本的な要素を中心にお伝えします。最低限、必ず揃えておきたいものですね。とはいえ楽器を続けていく中で役立つ備品もあるので、それも随時追記していきます。
揃える要素は3つです。
- トランペット(楽器本体)
- マウスピース(音を鳴らすための道具)
- メンテナンス道具(手入れ用の小物)
これさえあれば、まずは始められます。詳細に紹介していきます。
トランペット(楽器本体)
一番基礎になるのが、楽器本体です。これがないとはじまらないですね。一番お金がかかる部分もここになります。
楽器をまだ持っていない方や初心者でよくわからない方によっては一番ハードルになる所であり、迷われる所です。
中高生であれば、部活備品として借りられるケースがあるかもしれません。(私のスタートはこれでした) 社会人となるとそうはいきません。団体に所属して借りるか、購入するかなど選択肢が多く迷ってしまうのが実情でしょう。
とりうる手段は以下です。
- 購入する(自前楽器を揃える)
- 所属団体から借りる(無料)
- レンタル会社から借りる(有料)
- 知人から借りる(無料 or 有料)
トランペット 独学の気持ちと金銭的余裕によりますが、個人的には「購入する」という選択肢は最初は持たないのが無難だと考えています。
数ヶ月試してみるだけでも、色々見えてきます。最初に大きな買い物をしてしまうと、自分自身の選択に対してバイアスがかかった目線でみてしまうことになり、「あんまり自分に合っていなかったけど、投資したから続けるか…」と消極的な気持ちで不幸になる可能性があります。
また、投資が無駄になってしまう側面だけでなく、安かろう悪かろうの楽器を買ってしまうことで適切な練習ができなくなるリスクも避けることができます。
Amazonや楽天などでは数万円でいろんな備品がついたセットで楽器を購入することができます。多くは中国製で見た目は立派にみえるため、「良さそう!」と思ってしまうものです。
ですが、いざ吹いてみるとピストンが適切に整備されていなかったり、どんなに適切に吹いてもチューニングが合わなかったりします。
なんでそんなことが言えるかというと、私も昔買ったことがあるからです。
そして後悔をしているので、同じ過ちを踏んでほしくないのです。
安いからいいか! と買ったのですが、見事に無駄な消費となってしまいました…
安いものが全て悪い! というわけではないので、そこは選び方次第ですが初心者にはお勧めしない選択肢です。ある程度続けてみて、長い目で挑戦したい!という気持ちがでたタイミングで目的に合わせて有識者と一緒に検討するのが良いです。
そのため、私は選択肢として取れるのであれば、
- 所属団体から借りる(無料)
- 知人から借りる(無料 or 有料)
をお勧めします。
中古であれど、メンテナンスして利用されてきた備品であれば一定適切に扱える楽器である可能性が高いからです。(100%とは言い切れませんが)
上記もとりにくい手段であれば、楽器メーカーや楽器店が提供している楽器レンタルサービスを利用するのが良いです。
外れのない基本的な楽器を月額料金でメンテナンス不要で借りることができるので、トランペットを独学で開始直後の検討・試行錯誤の期間にぴったりな選択肢だと考えています。
世の中にはいろんなサービスがあるので、ぜひ覗いてみてください。
各サービスで提供されている楽器の中で、個人的にお勧めなものなどを紹介した記事はまた後ほど書きますね。
マウスピース(音を鳴らすための道具)
トランペットは楽器本体の他にマウスピースという道具が必要です。
これは、トランペットにつけて音を鳴らすための道具で、唇を振動させた音を増幅しトランペットで音を出せるようにする重要なものです。
マウスピースは音色に大きな影響を与えるため、軽微な違いでたくさんの種類が存在しています。同じメーカーからであっても、
- 構成される材質
- カップの深さ
- マウスピースの長さ
といった要素が組み合わさって多種多様な製品が世に溢れています。
トランペッターはこだわり抜く人は数十本近く持っているのはザラで、プロ奏者であれば数百本近く保持していることもあるくらい広く深い世界が繰り広げられています。
独学最初にお勧めする選び方はただ一つ。
「プロの方と一緒に選びにいき、フォームをみてもらいながらスタンダードモデルを試して、無理なく振動させられるものを選ぶ」
です。
マウスピースは成長とともに合う合わないが変化します。初心者の時で一番重要なことは、不要な癖をつけないこと。基礎的な演奏方法を着実に身につけることです。
その土台ができた先で、自分がこういうことを出したいという想いを持って剪定していく世界が広がります。かっこいいマウスピースとかがたくさんある中で目移りすることもあるでしょうが、基本的なスタンダードモデルをまずは購入しましょう。
深さや長さによる変化と、あっているかの判断は難しいです。なので、マウスピースは必ず知見のある方と一緒にいくことをおすすめします。楽器本体より、こちらの方が重要です。
銀座のYAMAHA本社といった大型の楽器店にいくと、試奏スペースもたくさん持っていて選びやすいのでお勧めです。
メンテナンス道具(手入れ用の小物)
トランペットは楽器の中でも手入れが容易な部類に入る楽器です。木管楽器などに比べても手入れの頻度や扱いやすさなどは段違いなので、若干ずぼら気味な方も安心して取り組めます笑
ただ、基本的なメンテナンスは道具の用意とやり方は必ず身につけておくようにしましょう。
基本的な扱い方含めた情報は以下動画が参考になります。
https://www.youtube.com/watch?v=JQpfefXPnhc&feature=youtu.be
用意すべき備品は、
- ピストンオイル
- スライドグリス
- クロス
- スワブ
の4つです。
特にピストンオイルは用意しないと、ピストンが押せず楽器の音が出せなくなってしまうので必ず用意しましょう。迷ったら楽器屋さんで「トランペットを始めるにあたってのメンテナンス道具は何を揃えたらいいですか?」とそのまま聞いちゃうのも手です。
これら備品についても各メーカーによって特色はあります。
特にピストンオイルは演奏家によっては音にも影響するとしてとてもこだわっている方も多いです。ですが、初心者には正直関係ありません。定番のオイルを購入すれば問題ないでしょう。
(応用編) あると便利なグッズ
あったら便利なグッズも紹介しておきます。
それは、
- チューナー
- メトロノーム
- 譜面台
- 楽器スタンド
の3つです。
チューナーとメトロノームはスマートフォンの無料アプリでもあるので、それを利用でも全然問題ありませんが、チューナー/メトロノームが合わさった機器は練習時すごく活躍するので持っておいても損はありません。
譜面台は折りたたみ式で持ち運びしやすいものを持っていると、個人練習する際にとても役立ちます。これも楽器店にいっておすすめを聞いてしまっても良いでしょう。
最後は楽器スタンドです。トランペットをおく際に机などがない時にスタンドを用意しておくと立てて置けるので大変便利です。1個注意点があるとすれば、スタンドの足先がしっかり硬めなものを選択することをお勧めします。Yamahaから出されているものが良いでしょう。
なぜなら、柔らかい足先のスタンドだと楽器が倒れてしまうリスクが高いからです。(いずれにせよ注意しなければならないものですが、リスクが高めなので私はおすすめしません)
トランペットの練習方法・場所
練習場所に困る理由
トランペットという楽器が難儀な理由が1つあります。それは、音が大きすぎるため自宅で練習することが容易ではないことです。
ギターなどであればアンプに繋がなければ消音で練習することもできるのですがトランペットはそうもいきません。
トランペットも消音化するミュートあるじゃん!と突っ込まれるかもしれませんが、初心者の時は消音化する器具を用いた練習は避けた方が良いと考えています。ミュートは消音機という名のごとく、音を小さくするための機器で、本来の演奏状況に比べて抵抗を大きくかけてきます。
この抵抗がやっかいなもので、まだ吹き方の基礎が安定化していない中でやっているとその消音に関わる抵抗が不要な癖として身についてしまい、外した状態でも力んでしまう状態になる弊害を生み出す可能性があります。
赤ちゃんのすわりのように、安定化するまでは自然な状態をキープできるように不用意な力が入らないように支えが必要です。
では、そんな練習場所に困るトランペットがとりうる練習場所はどこか。
それは、
- 公園(といっても選択肢は少ない)
- カラオケ
- スタジオ
- 練習場(団体所属している場合)
の4つです。
都内でオープンな環境で演奏できる場所は限られています。
一番メジャーなのが、公園でしょう。とはいえ、公園であっても苦情がきて吹けなくなっている場所も増えてきているらしく選択肢はとても少ないです。
まず前提は大型の公園である必要があります。都内で言うならば、井の頭公園や代々木公園といった所ですね。これらの公園であっても、時間帯や場所を工夫しないと警備員に注意を受けることがあるので、ネットで検索してみたり、下見にいって楽器練習されている方を探し、類似の練習場所を探すのが良いでしょう。
私は代々木公園で吹くことが時々ありますが、公園の真ん中あたりでやることが多いです。最近は冬場で行けていないですが。。。
都内の方はカラオケで練習することが多いでしょう。都心の駅で様々な選択肢があることと、スタジオに比べて安めな場所が多いというのも主流たる理由の1つです。
ただ、ここもチェーンによっては楽器演奏を禁じている場合があります。店舗ごとによっても認められていたりいなかったりするので、これも事前に調べたり電話してからいくことを推奨します。1回贔屓にする店を見つけたら、そこまで変更せずに済むと思いますので最初だけコストをかけましょう。
スタジオも近所にある場合は選択肢として良いでしょう。私はスタジオノアという都内で他店舗展開しているスタジオによくいっています。通常利用の料金だと1時間あたり数千円してしまうのですが、個人練習で予約すると1,000円以下で借りれる部屋もありカラオケと同等近くで練習することができます。
トランペットは楽器には初回で揃えたらそこまでお金はかからないですが、これらの練習する場所で結構なお金や労力がかかります。その体験も含めて、継続できるかな?と体験しながら考えてみると良いかなと思います。
トランペットの上達プロセス・ハードル
作成中。
トランペットを続けるためのメンタル面の維持方法
作成中。
✉️メールでのお問い合わせはこちらから