もくじ
都心のトランペッターは練習方法の工夫が必須
都心の楽器吹き、特にトランペット吹きは練習場所に困ります。
家で吹くにしても防音室があれば良いですが、そのような環境を用意するのも一苦労です。演奏が可能な賃貸を選ぶことも手ですが、人気物件のため中々選択できないでしょう。
そういう環境の中、日々練習を継続することは学生でもない限り難しいわけです。適切に環境を作ったり、そもそもの練習方法を工夫することが必須。色々考えなきゃ行けないわけですね。
私も継続するにあたって色々頭を悩ましてきました。
試行錯誤を繰り返した結果、なんとかコツコツ練習を続けられるようになりました(やったー)
今回は、効果的だった練習方法の工夫点について紹介します。
- トランペットを独学でやっているが、練習がなかなか続かない
- まとまった時間が取れず、数日に1回スタジオやカラオケで練習できる程度でなかなか前に進まない
そんな方々にとって役立つ内容になればと思っています!
部屋内での楽器の配置方法
一番最初に紹介したいのは、部屋内の楽器配置についてです。
最初にこれ?って思われるかもしれませんが、ぜひ最後までご覧ください。
人は習慣の生き物です。
日々、目に触れていること・繰り返し実施することが血肉となって人の行動や考え方を変えてくれます。この習慣の力をうまく使うかいなかは継続力に影響を及ぼします。
みなさん、楽器はどのように管理されていますか?
ほとんどの方は楽器ケースに入っていると思いますが、どこにおいていますでしょうか?
部屋の中でいつも目にするスペースなどに置かれていますか?
クローゼットなどの中など、目に触れない場所においていないでしょうか?
この置いてある場所は、そもそもの練習を考える上ですごく重要な問題です。
なぜなら、練習するというステップの前に「楽器を出す」という行動が必須だからです。
意識しにくいところにあるという小さなことだけで、ハードルになります。
社会人トランペット吹きであれば、基本的に楽器に触れるのは勤務後でしょう。ほとんどの人は仕事で多くのエネルギーを使い、意思力も下がっています。
意思力が下がっていると、習慣化されている行動や、負荷が低い行動に流されやすいです。
ほとんどの人はゆっくり過ごしているうちにスマホいじりなどに時間を使ってしまうのはそれが原因です。この意思力が低い中でもトランペットを続けるには、意思力が低い状態でもトランペットを手に取るような環境作りが必須というわけです。
私のやっていることは、トランペットケースを机の上におくことです。
会社に出勤する前に普段使いする机の上に楽器を置いています。
これによって、帰宅後に一番最初に触れるのが楽器ケースなので、トランペットを意思力が低い状態であっても触れるという行為につなげられます。
それ以外でできる時には、会社のリュックをトランペットケースとして利用しています。
これはすごく効果的なのでおすすめです。
なんでそんなに大荷物なの? と突っ込まれるとは思いますが、気にせず持っていきましょう笑
私の会社への持ち物は基本的にPCと入館証だけに等しいのでこれが実現できているとも言えますが、あまり普段持ち物が少ない人は会社用バックとトランペットケースを併用することをお勧めします。
重いですが、リュック形式のであれば不可なく持ち運び可能だと思います。(私は慣れてしまいました)
これのいい点は会社の帰宅後にスタジオやカラオケで練習がしやすくなることです。
一回帰宅しちゃうとなかなか練習しにいくエネルギーは保ちにくいので、帰宅ついでにいくルーティンを作りやすいのもメリットです。
私の使っているケースは「GARD BAGS ( ガードバックス ) GECTTN-BK アウトレット エリート コーデュラ トランペット トリプルケース」です。
こんな感じにトリプルケースにトランペットと備品を入れています。
楽器演奏のために歯ブラシやブレスケア、トランペットスタンドやOKURA+MUTE(オクラミュート)、呼吸練習のためにブレスバックなどを入れています。
PCも入るサイズを考えてこれにしたのですが、
- 中の仕切りを移動して、楽器以外の備品も効果的に配置できる
- 仕切りの調整次第で大型楽器(フリューゲルホルンとか)も入れられる
など、自由度が高いのでお勧めです。
私の部屋はあまり広くないのでできていないですが、スペースがあって工夫できる場合はトランペットスタンドで楽器をそのまま立てておくのも手ですね。
保管管理上、デメリットもあるので上級者向けですが、部屋の中に素のままで管理されている方法は直接意識に働きかけることができるのでやれる方はやってみると良いでしょう。
楽器に触れやすい、意識しやすい行動は日々こまめに練習をする上で土台となる重要な習慣です。
ぜひ、取り組んでみてください!
OKURA+MUTE(練習用ミュート)で練習する
練習する前段階のハードルを乗り越えたら、いざ練習環境です。
ほとんどの社会人の方は夜の時間に練習をすることが多いでしょう。帰宅後にスタジオにいって練習などできるような環境であればいいですが、疲れた身体でそれをやるのもなかなか厳しい状況だと考えられます。
私もできるだけ帰宅後にスタジオにいこう!と思っているのですが、いつも帰宅しちゃうとゆっくりした気持ちに推し負けてハードルが高くなり、行動を渋ってしまいがちです。
かくいう私も、できるだけスタジオやカラオケにいって練習するぞ! と意気込み環境を構築して定期的に行けるようにはなりましたが、毎日は行けていません。
スタジオやカラオケにしても、1回利用する度にやすくても1,000円~2,000円ほどかかります。これが毎日かかったら数万円ほどかかってしまうので、なかなかお財布に厳しい…
できるだけ開放的な環境で練習できるようにすることは努力しつつも、それ以外の環境を用意することはとても重要です。そこで重要なのが練習用ミュートです。
プラクティスミュートと検索すると商品がいくつか出てくると思います。
各商品どれも特色があって良いものですが、私はOKURA+MUTE(オクラミュート)をお勧めします。
昔はベストブラスが出している「BEST BRASS ベストブラス トランペット用ミュート ウォームアップ」という商品を使っていたのですが、オクラミュートに切り替えをして、かれこれずっと使っています。
長倉先生も使ってらっしゃっていて、多くのプロの方も愛用しているようです。(海外もらしい)
最近はトランペットだけでなく、他の楽器バージョンも作り出されています。
見た目はこんな感じです。
楽器につけるとこんな感じです。
私は黒色を買っているのですが、赤色のモデルも出ているみたいです。壊れたらこっちにしようかなと考えてます。
私なりに考えているメリットを紹介しますね。
抵抗感を調整できて、なにより吹きやすい
ベストブラスのものから切り替えた主な理由はこちらです。
付属品としてパイプが付いているのですが、これをつけたり外したりすることで抵抗感を調整することができます。
私は外して使っています。
音量を減らせるのはもちろんですが、吹く際の抵抗感が少ないことで、奏法に変な癖がつきにくくなります。
プラクティスミュートは便利なのですが、抵抗を作って消音効果を作り出しているので、ものによっては抵抗感が強すぎて開放時の抵抗と違う状態で癖づいてしまって、奏法に悪影響を与えるパターンがあります。
このOKURA+MUTE(オクラミュート)であってもその課題感は少なからずあるものの、抵抗感少ない状態で練習ができるため、リスクが少ないです。
そしてプラクティスミュートの中でも、このOKURA+MUTE(オクラミュート)はとても吹きやすい部類に入ります。
真っ直ぐに息が当たる感覚があり、吹いていて苦しい感覚にはなりにくいです。
ベストブラスのものはとっても消音効果もあったのですが、吹いていて苦しい感覚がありました。抵抗感も強く、プラクティスミュートはこういうもんなんだろうなーと思いながらずっと使っていたのですが、OKURA+MUTE(オクラミュート)を使ってから大きく変化しました。
心地よく音程も取りやすく吹くことができて、ミュートをつけている感覚を極限まで少なくした状態で吹くことができているなあと感じることがあります。
プラクティスミュートは吹きにくくて嫌なんだよな、という方はぜひ一回は手に取ってみてほしいです。家で個人練習する上でとても役立つキーアイテムになってくれること間違いなしです!
軽くて持ち運びがしやすい
これ、意外と重要なのですが、軽くて持ち運びがしやすいです。
ミュートは金属製のものが大半です。結構かさばりますし、トランペットケースに入れると結構重く、負荷がかかります。
OKURA+MUTE(オクラミュート)はプラスチック製でできており、さらに開閉することができます。保管する際に調整が可能なところもメリットですね。
私はいつもトランペットリュックに入れていますが、軽いので全然負荷にならずお勧めです。
これを持っていると、出張先のホテルなどでも練習できますよ。
あんまりにも夜遅い時間にやると近所の方や隣の人に迷惑かかる可能性はありますが、ものすごく消音効果があるので、よほど騒がしい練習をしなければ練習可能だと思います。
これをもっていれば、どこでも練習することができるようになるのです!
開閉できて、掃除がしやすい
最後、結構重要なのが掃除がしやすいという点です。
ベストブラスのプラクティスミュートと比べて一番のメリットはここだなと思いました。
ベストブラスのものも洗うことには洗えるのですが、ミュート奥部分を洗うのがなかなか苦労します。カビができた場合もメンテするのが難しかったため、困っていました。
その一方、OKURA+MUTE(オクラミュート)は一番汚くなりそうなミュートの底部分が簡単に洗えるように開閉式になっています。
簡単に開けることができるので、すぐに綺麗にすることができます。
プラスチック製でもあるので、そのまま水洗いできるのもメリットですね。
楽器のメンテナンスと合わせてミュートもメンテナンスが必要です。
メンテが簡単であるのは、管理負荷を下げてくれるのでお勧めです。
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