もくじ
運動は、楽器演奏に効果的なのだろうか? 結論: 効果的である。
運動すると楽器演奏に効果的なのか?今回はそんな問いを考えてみます。
私は、「運動すれば楽器が上手くなるということはないが、上達のための土台作りにおいて不可欠な要素」であると考えています。
プロの方でも筋トレ/運動が楽器演奏に役立つかどうかについては意見が分かれるようです。そんなことするより練習しろ!ということなのかもしれませんが、確かなことは「健全な精神は、健全な身体の中に宿る」ということです。
私が関わっている尊敬するトランペット奏者の方々は肉体を鍛えることはものすごく重要であると語っており、私も同意見です。
この記事では、重要であるという前提の元、こういうトレーニングが効果的だし取り入れやすいよという情報を紹介していきます。「腕」「体幹」「全身」の3つを鍛えるための運動です。参考になれば幸いです。
身体の軸となり胴体を支える筋肉、体幹を鍛えよう!
最初に効果的だと考えているのが、「体幹」を鍛えることです。
体幹はインナーマッスルという言葉で一時期バズっていたので知っている方も多いかもしれませんね。
どの部分の筋肉かというと、胴体の部分です。手、足、頭など胴体から繋がっている部分を支えて活かしているのがこの体幹という部分です。
鍛えるコトのメリットは楽器演奏に利いてくるだけではありません。身体バランスが安定して姿勢がよくなりますし、息切れもしにくくなります。私はコロナ禍で大変太ってしまったのですが、体幹だけ鍛えていたことで基礎代謝は維持されていたこともあってか風邪もあんまりひかず割と健康的に過ごせています。
体幹を鍛える運動で器具もなく簡単にできるのが、フロントブリッジ(プランク)運動です。腕立てなども同様に鍛えられる運動としてメジャーですが、以外とフォームを適切にやっていないと身体を傷つけやすいので、運動なれていない方はプランクをおすすめします。
器具を使うもので効果的だなと考えているのは、腹筋ローラー(アブローラー)を使ったトレーニングです。腹筋ローラー(アブローラー)は転がすだけで腕と体幹を鍛えられる優れた器具でして、私は大学生の頃から愛用しています。
コレさえ持っていれば最低限の筋トレは出来る優れものです。結構やすくAmazon等で売っているのでみてみてください。おすすめはこちらです。
楽器を持つ上で重要な腕・肩を鍛えよう!
個人的な話ですが、2022年の目標の一つに身体改善を掲げており絶賛ジム通いをして身体を鍛えております。とりあえずジムにいってやることとしては、身体の大きい筋肉(肩・足・腹)に利くものをやっているのですが、意識せず楽器演奏に聴いてきたものがありました。
それが、腕・肩の筋トレでした。筋トレが習慣化するまでは、トランペットを持って練習していても長く続きませんでした。呼吸かな?と思っていたのですが、腕が疲れて楽器をずっと持ってられなくなったのが原因でした。そんなに重症ではないものの、少し億劫になるくらいに腕の筋肉がトランペットの重さに負けてしまっていたわけです。
それから最近、筋トレが習慣化してからはそこが大きく改善しさらに楽器演奏のクオリティにも良い影響が見られてきました。楽器の演奏は少しのバランスが崩れるだけで音色に影響を与えます。腕の支える力1つでもこんなにも変わるのか!という体験をしたので、楽器演奏に繋がる筋トレとしては外せないものだと考えています。
では、腕の筋トレをどうするのか?
おすすめは、体幹で紹介した腹筋ローラー(アブローラー)を使ったトレーニングです。本当に優れもので、やることで体幹だけでなく腕の筋肉も鍛えられます。これさえやっていれば効率的に楽器演奏に関連する身体を鍛えるコトができます。再掲ですがおすすめはこちらです。
それ以外で役立つのは自重トレーニングですね。
自重トレーニングを紹介されているYouTuberでCALISLIFE自重トレという方がいます。この方の動画はとても参考になるので、是非見ながらやってみてください。
ジム通いで鍛えるのもおすすめしたい所ですが、個人的には合う人と合わない人がいると思うので、自重トレでできる低強度のもので取り組んでいくのが良いと考えています。それだけやっていれば必要な筋肉量は担保できます。
全身を鍛えるために「ラジオ体操」を習慣化しよう!
最後は、部位でもなんでもなく全身を鍛えよう!というお話です。
最初に紹介した2つは楽器演奏に繋がるという意味でおすすめできるものを局所的に紹介しました。これは本当におすすめなので是非やってみてください。
それとは別に重要なのが、全身を鍛えるというトレーニングです。
全てはバランス良いかが重要です。健全な精神で音楽に向き合い能力を向上させることが楽器の上達とするならば、その土台となる健全な精神をつくるために全身を鍛えることが大事です。
ですが、本気で全身を鍛えるというと結構ハードルが高い。しっかりジムでトレーナーについてメニューを作ってもらうなどをしたり、自分自身でマネジメントをして知識を元に設計していくなどが必要になります。それでは継続性がないし現実的ではありません。
そこでおすすめしたいのがラジオ体操です。
ラジオ体操は、無理なく全身の筋肉や関節を動かすような構成になっています。ラジオ体操第一は3分13秒という短い時間の中で13種類の動きを取り入れた究極の運動とも呼ばれるほど効果的な運動です。継続的に続けることで全身をまんべんなく動かし、土台を創り出してくれます。
楽器演奏において重要な土台作りはラジオ体操がになってくれます。朝起きたときなどに継続的に取り入れてみてください。
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